天職みつかーる
更新日:2026/04/20

高卒・既卒の就職ガイド!高卒と既卒の違いから就職の仕方まで基本を解説

高卒・既卒の就職ガイド!高卒と既卒の違いから就職の仕方まで基本を解説

この記事の要約

「最終学歴が高卒だから正社員への就職は難しいのではないか」「既卒で職歴がないため、就職活動の進め方がわからない」と悩んでいませんか。

本記事では、高卒・既卒から正社員を目指す20代の方に向けて、高卒と既卒の言葉の違いから就職成功までのロードマップを網羅的に解説します。初任給の相場や、ブラック企業を避けて学歴不問の求人を見極める方法を知り、あなたに合った優良企業への就職を実現させましょう。

高卒・既卒からの就職・転職は厳しい?20代が抱えがちな不安と現状

高卒・既卒からの就職・転職は厳しい?20代が抱えがちな不安と現状

職歴がない状態での就職や、最終学歴が高卒であることに対して、「正社員として就職できるのだろうか」という不安を抱える方は少なくありません。周りの友人が大学を卒業して就職していく中で、取り残されたような焦りを感じることもあるでしょう。

しかし、現在の日本の労働市場においては、少子高齢化による若手人材の不足が顕著になっており、20代であれば高卒・既卒でもポテンシャル採用の機会が豊富に用意されています。「高卒だから就職できない」「既卒で職歴なしだから不利」と決めつける必要はなく、若さと学ぶ意欲を正しくアピールできれば、優良企業へ就職できる可能性が高い傾向にあります。

実際に、特別なスキルや職歴がなくても、ポテンシャルを評価する未経験歓迎の求人は多数存在します。もしあなたが職歴に自信がなくても、これからの成長意欲や真面目さを伝えることができれば、ポテンシャル採用枠で正社員として活躍するチャンスは十分に広がっています。

【基礎知識】「高卒」と「既卒」の明確な定義と扱いの違い

就職活動を始めるうえで、まずは「高卒」と「既卒」という言葉の意味と、労働市場での扱いの違いを正しく理解することが重要です。

高卒と既卒の違い

「高卒」とは、最終学歴が「高等学校卒業」であることを指す言葉です。一方、「既卒」とは学校を卒業した後に正規雇用として就業していない状態、つまり「卒業後の就業ステータス」を指します。

そのため、「最終学歴が高卒であり、かつ卒業後に正社員として働いていない方」は、学歴としては「高卒」であり、ステータスとしては「既卒」であるという扱いになります。就職活動においては、自分がどの枠組みに該当するのかを把握しておくことが第一歩となります。

卒業後3年以内は「新卒枠」として応募可能

既卒者が求人に応募する際、新卒枠と中途採用枠のどちらで応募すべきか迷うことが多い傾向にあります。これについては、厚生労働省が公表している「青少年の雇用機会の確保等に関して事業主が適切に対処するための指針」において、公的なルールが示されています。

厚生労働省の指針における既卒者の扱い

学校等の卒業者についても、新規卒業予定者の採用枠(新卒枠)に応募できるような募集条件を設定すること。また、その条件設定にあたっては、卒業後少なくとも3年間は応募できるものとすること。

(出典:厚生労働省「青少年の雇用機会の確保等に関して事業主が適切に対処するための指針」執筆時点)

この指針により、学校を卒業してから3年以内であれば、多くの企業で新卒枠として求人に応募することが可能です。もしあなたが卒業後3年以内であるなら、中途採用枠だけでなく新卒枠にも視野を広げることで、就職の選択肢を大きく増やすことができます。

高卒・既卒の就職事情と給与相場をデータで確認

実際に高卒・既卒で就職した場合、どの程度の給与が得られるのでしょうか。客観的なデータを用いて、リアルな相場を確認します。

新規学卒者の平均賃金

厚生労働省が実施した「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」によると、新規学卒者の学歴別平均賃金は以下の通りです。

学歴賃金(男女計)
高校207.3 千円
専門学校230.7 千円
高専・短大235.5 千円
大学262.3 千円
大学院299.0 千円

(出典:厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」)

このデータから、高卒の給与の相場は約20万円台であることがわかります。令和7年の調査結果では、高校卒業者の賃金は前年比で5%増となっており、学歴別のなかで高い伸び率を記録しています。
これは、製造業や建設業などの幅広い業界において、若手人材の需要が高まり、待遇改善が進んでいることが背景にあると考えられます。

大卒との間に初任給の差はあるものの、高卒で就職する場合は大卒者よりも4年早く社会に出て実務経験を積むことができます。そのため、入社後の努力や実績次第で、早期の昇給やキャリアアップを実現できるというポジティブな側面があります。

高卒・既卒が狙うべき!未経験から挑戦しやすいおすすめの職業・業界

学歴や職歴に自信がなくても、20代の若さやポテンシャルが評価されやすい業界・職種を選ぶことで、内定を獲得できる可能性が高まります。ここでは、未経験から挑戦しやすい代表的な職業を解説します。

ITエンジニア

IT業界は慢性的な人材不足にあり、学歴よりも学習意欲や適性を重視する傾向があります。開発業務を担うプログラマーだけでなく、ネットワークやサーバーを管理するインフラエンジニアなど、さまざまな職種が存在します。
未経験者向けの研修制度を整えている企業も多く、もしあなたが特別なスキルを持っていなくても、未経験から育ててくれる環境を選べば、一生モノの専門スキルを身につけられます。

営業職

営業職は、コミュニケーション能力や人柄が重視されるため、学歴不問の求人が多い職種です。
個人向けの営業(BtoC)から法人向けの営業(BtoB)まで幅広く、成果が直接給与や評価に反映されやすいという特徴があります。努力次第で、年齢や学歴に関係なく高収入を目指すことが可能です。

事務職

パソコンの基本操作ができれば応募可能な事務職も、人気の高い職業です。書類作成や電話応対を担う一般事務のほか、営業スタッフを支える営業事務などがあります。
競争率が高くなる傾向があるため、WordやExcelなどの基本的なPCスキルを事前に身につけておくと、選考において有利になります。

製造業

モノづくりの現場である製造業も、高卒・既卒の採用を積極的に行っています。
マニュアルが完備されており、未経験からでも段階的に仕事を覚えられる環境が整っている企業が多いと言われています。ライン作業から経験を積み、将来的には生産管理や品質管理といったマネジメント層へのキャリアアップの道も開かれています。

参考記事:高卒でも稼げる仕事4選!学歴不問でおすすめの職業を紹介

ブラック企業を回避!学歴不問・未経験歓迎求人の正しい見極め方

ブラック企業を回避!学歴不問・未経験歓迎求人の正しい見極め方

就職活動を進める際、「学歴不問」や「未経験歓迎」の求人は魅力的ですが、中には離職率が高く慢性的な人手不足に陥っているブラック企業が混ざっているリスクがあります。入社後のミスマッチを防ぐためには、求人票を正しく見極める視点が必要です。

注意すべき求人の特徴

年間を通じて常に求人を出している企業は、社員の入れ替わりが激しく、人が定着していない可能性があります。また、求人票に具体的な業務内容が記載されておらず、「アットホームな職場」「気合と根性で成長できる」といった精神論ばかりが強調されている場合も注意が必要です。

さらに、給与に関する記載にも罠が潜んでいることがあります。「月給30万円以上(みなし残業代含む)」のように、あらかじめ数十時間分の残業代が含まれており、基本給自体は最低賃金に近いというケースもあるため、給与の内訳を詳細に確認することが求められます。

優良な求人を見極めるチェックポイント

ブラック企業を回避し、自分に合った優良企業を探すためには、以下のポイントを必ず確認するよう心がけてください。

  • 業務内容や一日のスケジュールの流れが具体的に記載されているか
  • 年間休日数や残業時間の目安が明確に示されているか
  • 社会保険の完備など、基本的な福利厚生が整っているか
  • 未経験者向けの研修制度や教育体制(OJTなど)が明記されているか

もしあなたが職歴に自信がなくても、これらの条件をしっかりと確認し、企業の公式Webサイトや口コミ情報を併せて調べることで、安定した労働環境を提供する企業を見つけ出し、長く働き続けることができます。

高卒・既卒から正社員を目指す!就職・転職活動の進め方とロードマップ

ゼロから就職活動を始める場合、正しい手順で準備を進めることが成功の鍵となります。高校卒業後の仕事探しにおいて、内定を獲得するための具体的な5つのステップを解説します。

1. 自己分析と適性理解

まずは、自分の得意なことや興味のある分野を洗い出します。職歴がない場合でも、学生時代の部活動、アルバイトでの経験、趣味で熱中したことなどから、自分の強みやアピールポイントを見つけることができます。
例えば、「接客のアルバイトでクレーム対応を丁寧に行った経験」は、対人スキルや課題解決能力の立派なアピール材料になります。

2. 企業研究と条件の整理

自分がどのような環境で働きたいのか、絶対に譲れない条件(勤務地、休日、給与など)を整理します。
そのうえで、興味のある業界や企業について調べ、どのような人材が求められているのかを把握します。求人票の文字情報だけでなく、企業の公式WebサイトやSNSなどを確認し、社風や実際の業務風景をイメージすることが大切です。

3. 履歴書・職務経歴書の作成

自己分析の結果をもとに、履歴書を作成します。
既卒で正社員の経験がない場合は、職務経歴書の提出が不要となることもありますが、長期間のアルバイト経験がある場合はそれを詳細に記載することで、働く意欲やビジネスマナーを備えていることをアピールできます。
志望動機では、「なぜその業界・企業なのか」を明確にし、「今後どのように成長し、企業に貢献していきたいか」という意欲を伝えることが重要です。

4. 求人検索・応募

ハローワークや求人サイト、就職支援サービスなどを活用して、自分の希望条件に合う求人を探し、積極的に応募します。
最初は選択肢を狭めすぎず、少しでも興味を持った企業にはアプローチしてみることをおすすめします。行動量を増やすことで、自分に合った企業に出会う確率を高めることができます。

5. 面接対策

面接では、よく聞かれる質問(なぜ既卒になったのか、フリーター期間に何をしていたのか)に対する回答を事前に準備しておくことが不可欠です。これらの質問に対しては、過去を素直に反省しつつ、「現在は正社員として長期的に働く覚悟がある」というポジティブな姿勢を示すことが評価につながります。
一人で練習するだけでなく、第三者を相手に模擬面接を行い、フィードバックを受けることで通過率を向上させることができます。

成功率を高める!高卒・既卒におすすめの就職支援サービスと相談先

自力で就職活動を進めることに不安がある場合は、外部の就職支援サービスを活用することが有効な手段となります。それぞれの機関の特徴を理解し、自分の状況に合わせて適切に使い分けることが重要です。

ハローワーク・わかものハローワーク

国が運営するハローワークは、全国の膨大な求人を無料で検索できる公的な就職支援機関です。
とくに「わかものハローワーク」は、正社員を目指す若年層(概ね35歳未満)に特化した支援を行っており、専任の担当者が就職相談や履歴書の添削、面接指導などを丁寧にサポートしてくれます。地元の中小企業の求人に強みがあるため、地域に根ざして働きたい方におすすめです。

ジョブカフェ(若年者就業支援センター)

都道府県が主体となって設置しているジョブカフェは、若者の就職支援をワンストップで行う施設です。各地域の特色に合わせた求人情報が提供されており、適性診断や各種セミナーなどの就職支援プログラムを無料で受講できます。
ハローワークと併設されていることも多く、連携して支援を受けられるという利点があります。

若年層向けの転職エージェント

民間の転職エージェントのなかには、高卒や第二新卒・既卒の20代に特化した手厚いサポートを提供するサービスが多数存在します。
エージェントを利用する最大のメリットは、一般の求人サイトには掲載されていない「非公開求人」を紹介してもらえる点です。企業が競合他社に知られずに採用を進めたい場合や、効率よくマッチングを図りたい場合に利用される優良な求人が含まれています。

エージェントを利用すれば、プロのキャリアアドバイザーがあなたの適性を客観的に判断し、書類添削から企業ごとの傾向に合わせた模擬面接、面接日程の調整までを一貫して代行してくれます。もしあなたが「都市部の民間企業に就職したい」「客観的なアドバイスが欲しい」と考えているなら、エージェントの活用は効果的です。

例えば、20代の既卒やフリーター向けの手厚いサポートに定評があるマイナビジョブ20’sや、未経験からの正社員就職に強い第二新卒エージェントneoなどは、豊富な支援実績があり、初めての就職活動でも安心して利用できる選択肢の一つです。

まとめ

本記事では、高卒・既卒の就職活動における基本的な定義から、客観的なデータに基づく現状、ブラック企業を回避するための求人の見極め方、そして具体的な活動の進め方までを網羅的に解説しました。

最終学歴が高卒であることや、既卒で職歴がないことは決して致命的なハンデではありません。日本の労働市場においては、20代の若さとポテンシャルを求める優良企業が数多く存在します。
公的なルールに基づいた正しい知識を持ち、ブラック企業を見極める視点を養いながら就職活動を進めることで、希望するキャリアを築くことが十分に可能です。

一人での活動に限界を感じたときは、ハローワークや転職エージェントなどの支援サービスを積極的に活用してください。あなたの現状を冷静に見つめ直し、正しい手順で第一歩を踏み出すことで、自分に合った正社員としての就職を実現できるはずです。

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