天職みつかーる
更新日:2026/04/28

【新卒・第二新卒向け】履歴書の「自己PR」の書き方(例文付き)

【新卒・第二新卒向け】履歴書の「自己PR」の書き方(例文付き)

この記事の要約

「アピールできるような特別なスキルや職歴がない」「短期間で前職を退職してしまった」と、転職活動に不安を感じていませんか。
新卒や第二新卒の履歴書の自己PRを作成する際、多くの人が「書くべき実績がない」という悩みに直面します。
しかし、20代の採用において企業が求めているのは、完成された実績ではなく「ポテンシャルと意欲」です。
この記事では、特別なスキルがなくても実践できる自己PRの書き方や、早期離職・未経験などの状況に合わせた具体的な例文を解説します。

第二新卒・既卒が「履歴書の自己PR」で悩む理由とは?

第二新卒・既卒が「履歴書の自己PR」で悩む理由とは?

学校を卒業して間もない20代の求職者の多くは、履歴書の自己PR欄を前にして手が止まってしまう傾向があります。
その背景には、「輝かしい実績がない」「経験不足である」「早期離職してしまった」といった、第二新卒や既卒特有の焦りや不安が考えられます。
新卒や第二新卒の履歴書の自己PRにおいて、多くの人が「自分にはアピールできることが何もない」と思い込んでしまうのが実情です。

しかし、特別なスキルや長年の職歴がなくても、書き方のコツさえ知れば十分に魅力的なアピールが可能です。
企業側も、20代の若手人材に対して即戦力レベルの高い実績を求めているわけではありません。
未経験からでも成長できる意欲や、仕事に対する誠実な姿勢を伝えることで、採用担当者の評価を得る可能性が高まります。

また、自己PRを書く前に、まずは「履歴書」と「職務経歴書」の役割の違いを明確に理解しておくことが重要です。
履歴書は、あなたの基本情報や学歴、そして企業への入社意欲を端的に確認するための書類です。
一方の職務経歴書は、これまでの業務経験や具体的なスキル、担当した業務の詳細を記載するための書類という違いがあります。
履歴書では、細かな業務実績の羅列よりも、「あなたの人柄」や「仕事に対するポテンシャル(将来性)」に焦点を当てて自己PRを構成することが大切です。

参考記事:【20代向け】職務経歴書とは?履歴書との違いと書き方入門ガイド

採用担当者が第二新卒・既卒の自己PRで重視する3つのポイント

新卒・第二新卒向けの履歴書の自己PRの書き方を考える上で最も重要なのは、企業の採用担当者が「どのような基準で若手人材を評価しているのか」を客観的に把握することです。
ここでは、実際の調査データを参考にしながら、企業が第二新卒や既卒に求めている3つのポイントを解説します。

エン・ジャパンが発表した調査データによれば、第二新卒採用において64%の企業が「前職の勤続期間」を重視しています。
その理由のトップは「再離職のリスクが高いから」(83%)となっており、企業が若手人材の「定着性」を強く懸念していることがわかります。
一方で、「前職の勤続期間」を重視しない企業の理由は「人柄を評価するため」(65%)がトップでした。
また、「語学力」を重視する企業は18%、「学歴」を重視する企業は19%と、いずれも2割未満にとどまっています。
この結果から、企業は過去の実績やスペックよりも、これからの成長可能性(ポテンシャル)や人柄を重視している傾向が見えます(出典: エン・ジャパン「『若手人材の採用』に関する意識調査」 )。

さらに、マイナビの中途採用状況調査においても、第二新卒の採用で重視する基準のトップ3は以下のようになっています。
1位は「入社意欲の高さ」(41.5%)、2位は「一緒に働ける人材か」(36.5%)、3位は「社内と合いそうな人柄か」(33.7%)です(出典: マイナビ「中途採用状況調査」)。

これらの客観的なデータから、自己PRに盛り込むべき要素は以下の3点に絞られます。

1. 仕事への意欲・素直さ

スキルや経験が不足している分、新しい業務に対して前向きに取り組む姿勢や、先輩からのアドバイスを素直に吸収する力が求められます。
「わからないことを自ら学ぶ姿勢」や「周囲と協力して業務を進める協調性」は、大きなアピールポイントになります。

2. 学習・成長意欲

企業は、入社後に自ら進んで知識を身につけ、成長してくれる人材を求めています。
業務外での自主的な勉強や、資格取得に向けた取り組み、あるいは前職での失敗から何を学び、次にどう活かそうとしているかというプロセスを言語化することが重要です。

3. 職場への定着性(長く働く意思)

前述の調査データが示す通り、企業が最も恐れているのは「採用した人材がすぐに辞めてしまうこと」です。
もしあなたが早期離職を経験しているなら、その事実を隠すのではなく、「前職でのミスマッチを冷静に分析し、今回は腰を据えて長く貢献したい」という定着意欲を論理的に伝える必要があります。

「書くことがない」を解決!自己PR・長所を見つける3ステップ

「書くことがない」を解決!自己PR・長所を見つける3ステップ

「それでもやはり、アピールできる実績が思い浮かばない」と悩む方に向けて、ゼロからアピールポイントを発掘するための自己分析ノウハウを解説します。
新卒・第二新卒の履歴書の自己紹介や自己PRを作成する際は、日常の小さな経験に目を向けることが成功への近道です。

まず前提として、「自己紹介(長所)」と「自己PR」の違いを理解しておきましょう。
自己紹介や長所は、「私はこういう人間です」というあなたの人柄や特性を簡潔に伝えるものです。
一方の自己PRは、「その特性を活かして、貴社の業務でこのように貢献できます」という企業へのメリットを提示するものです。
この視点を持って、以下の3つのステップで自己分析を進めてみてください。

ステップ1:日常業務やアルバイト経験を洗い出す

大きなプロジェクトの成功や、営業成績ナンバーワンといった派手な実績は必要ありません。
これまでの業務やアルバイト経験の中で、「毎日欠かさず続けていたこと」「人から感謝されたこと」「自分が少しでも工夫したこと」を紙に書き出してみましょう。

ステップ2:「小さな工夫」や「失敗からの学び」を言語化する

書き出した経験の中から、自己PRの種を見つけます。
例えば、「マニュアル通りに作業した」という経験でも、「ミスを減らすために独自のチェックリストを作った」という小さな工夫があれば、それは立派な「課題解決力」や「主体性」という長所に変換できます。
また、仕事での失敗経験も、「そこから何を学び、二度と同じミスをしないためにどう改善したか」を語ることができれば、強力なポテンシャルアピールになります。

ステップ3:STAR法を使ってエピソードを組み立てる

長所が見つかったら、それを説得力のある文章にするために「STAR法」というフレームワークを活用します。
STAR法は、状況(Situation)、課題(Task)、行動(Action)、結果(Result)の順番でエピソードを整理する手法です。

項目内容
Situation(状況)どのような状況・環境だったか(例:カフェのアルバイトで新商品の売上が伸び悩んでいた)
Task(課題)どんな課題や目標があったか(例:お客様に商品の魅力を知ってもらう必要があった)
Action(行動)課題に対して自分がどう行動したか(例:手書きのPOPを作成し、目立つ位置に配置した)
Result(結果)行動の結果どうなったか、何を学んだか(例:注文数が増加し、主体的に提案する大切さを学んだ)

このように事実を整理することで、抽象的な精神論ではなく、具体的で説得力のある自己PRが完成します。

【状況別】第二新卒・既卒向け、自己PRの書き方と例文

ここからは、読者の皆さんの現在の状況に合わせた、具体的な自己PRの例文を紹介します。
新卒・第二新卒向けの履歴書の自己PRの例文として、自身の経歴に近いものを参考にしながら、自分の言葉でアレンジしてみてください。

1. 早期離職(1年未満)の場合の自己PR例文

前職を短期間で退職してしまった場合、採用担当者は「またすぐに辞めてしまうのではないか」という懸念を抱く可能性が高いです。
そのため、前職での反省点を前向きに捉え直し、次の職場での定着意欲をアピールすることが重要です。

もしあなたが早期離職で悩んでいるなら、下記のようにその反省を「次の職場での定着意欲」や「慎重に企業選びを行った証拠」として変換することで、説得力のあるアピールになります。

例文

私の強みは、現状を冷静に分析し、改善に向けて行動できる「課題解決力」です。
前職のIT営業では、約半年間という短い期間での退職となりましたが、顧客の潜在的なニーズを引き出すためのヒアリングスキルを一から学びました。
退職に至った背景には、事前の企業研究が不足しており、自身の適性と業務内容にミスマッチが生じてしまったという反省があります。
この失敗を真摯に受け止め、今回は貴社の「顧客に寄り添うコンサルティング営業」という方針を深く研究し、自身のヒアリングスキルが最大限に活かせると確信しております。
未経験の分野ではありますが、持ち前の学習意欲で早期に業務を習得し、腰を据えて貴社の事業に貢献したいと考えております。

2. 異業種・未経験へ挑戦する場合の自己PR例文

別の業界や職種にキャリアチェンジする場合は、前職で培った「ポータブルスキル(業種を問わず持ち運べる汎用的なスキル)」を強調します。
コミュニケーション能力や、業務効率化の工夫、後輩の指導経験などがこれに該当します。

この例文では、接客業での経験を「協調性」や「サポート力」というポータブルスキルに変換し、未経験職種(事務職)でも活躍できる根拠として提示しています。

例文

私の強みは、相手の立場に立って物事を考え、円滑な関係を構築する「協調性」です。
前職の接客業では、日々幅広い年代のお客様と接し、クレーム対応やイレギュラーな要望にも臨機応変に対応する力を培いました。
特に、混雑時のオペレーション改善を自ら店長に提案し、スタッフ間の情報共有ノートを導入した結果、クレーム件数を前月比で削減することができました。
今回、貴社の事務職を志望するにあたり、これまでの業務で培った「周囲の状況を把握し、先回りしてサポートする力」は、社内のバックオフィス業務においても必ず活かせると考えております。
事務職に必要なスキルとして、現在スクールで簿記とExcelを自主的に学習しており、一日でも早く貴社の戦力となれるよう尽力いたします。

3. 既卒・フリーター(正社員経験なし)の場合の自己PR例文

正社員としての就業経験がない場合は、アルバイト経験や学生時代の活動、あるいは現在の就職活動に向けた自己学習の姿勢をアピールします。
任された役割に対する「責任感」や、コツコツと取り組む「継続力」を伝えることが効果的です。

アルバイトであっても、長く続けて後輩の指導を任されたといった事実は、企業に対して「真面目で信頼できる人柄」を十分に伝える材料となります。

例文

私の強みは、与えられた役割に対して妥協せず、最後までやり遂げる「責任感」と「継続力」です。
大学卒業後、資格取得の勉強と並行してコールセンターでのアルバイトを3年間継続してきました。
業務の中では、お客様からの厳しいご意見をいただくこともありましたが、常に相手の感情に寄り添い、丁寧な言葉遣いで解決策を提示することを心がけました。
その結果、社員の方から新人スタッフの電話応対の教育係を任せていただけるようになりました。
正社員としての経験はございませんが、アルバイトで培ったビジネスマナーや対人折衝のスキル、そして困難な状況でも逃げずに対応する責任感は、貴社の営業職においても十分に活かせると考えております。

履歴書の自己PRを書く際のNG例と注意点

自己PRを執筆する際、良かれと思って書いた内容が、かえって書類選考落ちのリスクを高めてしまうケースがあります。
ここでは、第二新卒や既卒が陥りやすいNGな書き方と、その対策について解説します。

前職のネガティブな退職理由をそのまま書く

「人間関係が悪かった」「残業が多すぎた」「評価されなかった」といった前職への不満をそのまま履歴書に記載するのは避けるべきです。
企業側は、「採用しても、また環境のせいにして辞めてしまうのではないか」と懸念する可能性が高いからです。
ネガティブな経歴がある場合は、必ず「次に活かすための前向きな表現(ポジティブ変換)」を意識してください。
例えば、「残業が多かった」という理由は、「メリハリをつけて働き、効率的に業務の成果を出したい」という意欲に言い換えることができます。

抽象的な精神論だけで終わる

「やる気だけは誰にも負けません」「一生懸命頑張ります」といった気合いや根性だけのアピールは、採用担当者の心には響きにくい傾向があります。
なぜなら、そこには客観的な根拠が欠けているからです。
もしあなたが「やる気」を伝えたいなら、「その業界に関連する本を毎月5冊読んでいる」「独学で資格試験に向けて毎日2時間勉強している」といった、具体的な行動事実を添えることで初めて説得力が生まれます。

インターネットの例文を丸写しする

インターネット等で自己PRの例文を検索し、見つけた例文を一言一句そのまま書き写すことは危険です。
多くの履歴書に目を通しているプロの採用担当者は、自分の言葉で書かれていない定型文をすぐに見抜く傾向があります。
例文はあくまで構成の参考にとどめ、必ず「あなた自身の具体的なエピソード(STAR法)」を組み込んで、オリジナルの文章に仕上げることが大切です。

まとめ:ポテンシャルを言語化して自信を持って応募しよう

第二新卒や既卒の転職活動において、「経験不足」や「実績がないこと」を過度に恐れる必要はありません。
企業が求めているのは、過去の輝かしい実績ではなく、前向きに新しい環境へ適応し、長く貢献してくれるという「若さとポテンシャル」です。
自己分析を通じて自身の小さな経験や失敗からの学びを言語化できれば、それは立派な自己PRとなります。

今回紹介した自己PRの書き方や例文を参考に、まずは自分の言葉で履歴書を作成し、求人に応募してみましょう。
もし、「自分の書いた内容で本当に通用するのか不安だ」「客観的なアドバイスが欲しい」と感じる場合は、20代の転職支援に特化した転職エージェントを利用することをおすすめします。
プロのキャリアアドバイザーに履歴書を添削してもらうことで、書類選考の通過率をさらに高めることが可能です。

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