天職みつかーる
更新日:2026/05/12

【未経験・転職向け】介護職の履歴書・職務経歴書書き方ガイド!

【未経験・転職向け】介護職の履歴書・職務経歴書書き方ガイド!

この記事の要約

未経験から介護職への転職を目指す20代の方にとって、履歴書や職務経歴書の作成は大きな壁に感じられるかもしれません。「特別なスキルがない」「異業種からの転職で何をアピールすればいいかわからない」と不安を抱える方も多い傾向にあります。

しかし、介護業界では過去の経験以上に、今後の成長ポテンシャルや人柄が重視される傾向があります。
本記事では、採用担当者に評価される介護の履歴書の書き方や、悩みがちな本人希望欄の記載方法、そして職務経歴書の効果的な活用術まで解説します。ポイントを押さえて、あなたに合った安定した優良施設からの内定を勝ち取りましょう。

介護職への転職!採用担当者の目に留まる履歴書・職務経歴書とは

特別な資格や経験がない状態で、介護職へ転職できるのだろうかと不安を感じる方は少なくありません。しかし、業界の傾向を正しく理解し、適切な書類作成のノウハウを身につければ、未経験からでも十分に優良施設からの内定を狙える可能性が高いと言えます。

未経験採用で重視されるのは人柄とポテンシャル

介護業界の未経験採用においては、専門的な知識以上に、人柄やコミュニケーション能力が重視される傾向にあります。

厚生労働省の「令和6年度老人保健健康増進等事業 介護の入門的研修から入職までの一体的支援モデル構築に関する調査研究事業」における事業者へのヒアリング調査でも、求める人物像として「コミュニケーションがとれる」「思いやりがある」「笑顔で明るい」といった人柄の良さを求める声が複数挙がっています。

介護現場では、利用者様やそのご家族、そして看護師や生活相談員など多職種のスタッフと密に関わる業務特性があります。そのため、相手の話を丁寧に聞く傾聴姿勢や、チーム内での適切な報告・連絡・相談ができるコミュニケーション能力があれば、現場での成長が期待できるポテンシャルとして高く評価されます。
採用担当者は、あなたの書類から「チームの一員として長く活躍してくれそうか」という伸びしろを読み取ろうとしています。

【基本編】介護職向け「履歴書」と「職務経歴書」の違いと役割

転職活動を進める中で、履歴書のほかに職務経歴書が本当に必要なのかと疑問に思うことがあるかもしれません。ここでは、それぞれの書類が持つ役割の違いを整理し、なぜ両方の提出が重要なのかを解説します。

履歴書と職務経歴書の役割の違い

履歴書と職務経歴書は、それぞれ採用担当者に伝えるべき内容や評価の目的が異なります。

書類名主な役割と目的
履歴書氏名や連絡先、学歴・職歴の略歴など、応募者の基本情報を確認するための書類
職務経歴書これまでの具体的な仕事内容や実績、活かせるスキルを詳細にアピールするための書類

履歴書は、応募条件を満たしているか、書類作成の基本的なマナーが守られているかを確認する「減点方式」の要素が強い書類です。一方、職務経歴書は、あなたの具体的な能力や経験を自由に表現できる「加点方式」の書類という違いがあります。

未経験こそ職務経歴書が強力な武器になる

介護職が未経験であっても、職務経歴書の提出は強く推奨されます。履歴書だけでは伝えきれない、前職での具体的な経験や仕事に対する姿勢をアピールできるためです。

例えば、異業種での経験であっても、日々の業務で培った工夫や課題解決のプロセスを詳細に記載することで、介護職としてどのように貢献できるかを具体的にイメージさせることができます。未経験からの挑戦において、介護への意欲を裏付ける職務経歴書は必要不可欠なアピール材料となります。

まずはここから!介護職の履歴書の基本ルールと選び方

書類選考を突破するためには、介護職の履歴書の書き方の基本ルールを正確に押さえることが第一歩です。フォーマットの選び方や作成時の細かなマナーについて具体的に解説します。

厚生労働省推奨の履歴書フォーマットを選ぶ

履歴書のフォーマットにはさまざまな種類がありますが、現在推奨されているのは厚生労働省が作成した標準的な様式です。

2021年(令和3年)4月に公表されたこの様式では、性別欄が任意記載となり、通勤時間や扶養家族数といったプライバシーに関する項目が削除されています(出典:厚生労働省「新たな履歴書の様式例の作成について」、令和3年)。個人の適性や能力に関係のない情報を省き、公正な採用選考を実現することを目的としているため、フォーマット選びに迷った際はこの様式を基準にすると安心です。

手書きとPC作成の選び方

履歴書を手書きにするか、PCで作成するかは多くの方が悩むポイントです。

介護業界では、手書きの文字から丁寧さや人柄を読み取ろうとする採用担当者もいると言われています。
一方で、近年は介護記録システムなどのIT化が進んでいる施設も多く、PCでの作成も広く受け入れられている傾向があります。PCスキルをアピールしたい場合や、複数の施設へ効率的に応募したい場合は、PC作成を選択するのも有効な手段です。
手書きの場合は、黒のゲルインクボールペンなどを使用し、読みやすい文字で丁寧に記入することを心がけてください。

基本的な作成マナー

どのような形式であっても、以下の基本的なマナーを守ることが重要です。

  • 誤字脱字に注意する
    修正液や修正テープの使用は控え、間違えた場合は面倒でも新しい用紙に書き直すのが基本です。
  • 適切な証明写真を使用する
    清潔感のあるスーツやジャケットを着用し、3ヶ月以内に撮影した写真を使用します。明るい表情を意識することが大切です。
  • 空欄を作らない
    書くことがない項目でも「特になし」と記載し、記入漏れを疑われないように配慮します。

【項目別】介護職の履歴書の書き方ポイントと未経験向け例文

【項目別】介護職の履歴書の書き方ポイントと未経験向け例文

ここからは、履歴書の主要な項目別に、具体的な書き方のポイントと未経験の方向けの例文を紹介します。採用担当者の視点を意識して、自分の魅力を最大限に伝える工夫をしましょう。

学歴と職歴の書き方

学歴は中学校卒業または高等学校卒業から記載するのが一般的です。
職歴については、短期間で退職した勤務先であっても、入社と退社の年月を正確にすべて記載します。見栄を張って経歴を省略してしまうと、後から社会保険の手続きなどで事実が発覚し、経歴詐称を疑われるリスクが考えられるため注意が必要です。

資格欄の書き方

取得している資格は、略称ではなく正式名称で記載します。普通自動車第一種運転免許など、デイサービスの送迎業務で役立つ可能性がある資格は必ず記入します。
介護関連の資格がない場合でも、現在取得を目指しているものがあれば「介護職員初任者研修 取得に向けて勉強中(〇月取得予定)」と記載することで、仕事に対する高い意欲をアピールできます。

志望動機と自己PRの書き方

介護職の履歴書における志望動機や自己PRは、採用担当者が最も注目する最重要項目です。未経験の場合は、前職での経験を介護の仕事内容と結びつけて記載することがポイントです。

もしあなたが飲食や販売など接客業からの転職なら、日々の業務で培った対人スキルや、お客様のニーズを汲み取る力は立派なアピールポイントになります。事務職からの転職であれば、正確なデータ入力や書類管理のスキルが、介護記録の作成業務に活かせることを強調できます。

未経験向けの志望動機・自己PR例文

前職の飲食チェーン店では、常にお客様の表情や声のトーンに気を配り、先回りしたサービスを提供することを心がけてまいりました。ご高齢のお客様が来店された際には、段差のない席へご案内したり、メニューの文字が見えやすいようサポートしたりするなど、状況に応じた柔軟な対応に努めました。
この経験で培った観察力とホスピタリティを活かし、利用者様一人ひとりに寄り添った丁寧な介護サポートを提供したいと考えております。

悩みがちな「本人希望記入欄」の正しい書き方

履歴書を作成する際、どこまで自分の要望を書いてよいのか迷うのが本人希望欄です。介護の履歴書で本人希望欄を記載する際の適切な表現方法と、リスクを避けるコツを解説します。

原則は「貴社の規定に従います」

給与や休日、勤務地などの待遇面について、強いこだわりを書きすぎると「自己中心的な人物である」「条件が少しでも合わないとすぐに辞めてしまうのではないか」というネガティブな印象を与えるリスクが考えられます。そのため、特段の制約がない場合は「貴社の規定に従います」と記載するのが基本ルールです。

譲れない条件がある場合のポジティブな伝え方

シフトの制限や夜勤の可否など、どうしても外せない条件がある場合は、その理由を簡潔かつ丁寧に記載します。単に「夜勤はできません」「残業は不可です」と書くのではなく、前向きな姿勢を添えることが重要です。

記載例(子育てなどで制限がある場合)

保育園の送迎の都合上、平日は17時までの勤務を希望いたします。ただし、土日や祝日については、月に2回程度であれば出勤やシフトの調整が可能です。
限られた勤務時間ではありますが、その分集中して業務に取り組み、いち早く施設の戦力として貢献できるよう努めます。

このように背景となる理由を明確にしつつ、歩み寄る姿勢を見せることで、施設側もシフトの調整がしやすくなり、納得感のある希望として受け取られやすくなります。

20代・未経験の転職で活きる!介護職向けの職務経歴書の書き方

履歴書に加えて職務経歴書を充実させることで、未経験からの転職成功率は高まります。20代の強みを活かし、採用担当者にポテンシャルを感じさせる職務経歴書の作成ポイントを解説します。

編年体形式でわかりやすく整理する

職務経歴書のフォーマットとして一般的なのは、古い経歴から順に記載する「編年体形式」、または直近の経歴から記載する「逆編年体形式」です。20代の場合は経歴がそれほど長くないため、これまでの社会人としての成長過程が時系列で伝わりやすい編年体形式が適している傾向にあります。

介護現場で活きる汎用的なスキルを抽出する

未経験であっても、これまでの業務で身につけた汎用的なスキル(ポータブルスキル)は介護現場で役立ちます。以下のような視点で前職の経験を振り返り、項目を立てて記載してみてください。

  • コミュニケーション力
    顧客対応やクレーム処理、チーム内での情報共有など、人間関係を円滑に進めるために工夫した経験を具体的に記載します。
  • 課題解決力と業務効率化
    業務の非効率な部分を見つけ、改善を提案して成果を上げた経験は、介護現場での備品管理やスタッフ連携などの業務改善にも活かせる能力として高く評価されます。
  • 体力や忍耐力
    立ち仕事や力仕事を長く続けてきた経験があれば、介護現場での体力的なハードルをクリアできる明確な根拠となります。

これらのスキルを、「どのような課題に対し」「どのような行動をとり」「どのような結果を得たか」という具体的なエピソードとともに記載することで、説得力のある職務経歴書が完成します。

短期離職やブランク…「マイナス経歴」をプラスに変えるリカバリー術

短期離職やブランク…「マイナス経歴」をプラスに変えるリカバリー術

これまでの経歴に短期離職や離職中のブランクがある場合、履歴書や職務経歴書にどう書くべきか悩む方は多いでしょう。ここでは、マイナスと捉えられがちな経歴をリカバーする実践的な方法を解説します。

嘘をつかず事実を記載する

大前提として、経歴を隠したり嘘の退職理由を書いたりすることは絶対に避けてください。入社後に事実と異なることが発覚した場合、信頼関係が崩壊し、最悪の場合は解雇などの重大なトラブルに発展するリスクが考えられます。
誠実に事実を伝えることが、信頼構築の第一歩です。

ネガティブな理由をポジティブに変換する

「人間関係への不満」や「仕事がきつかった」というストレートな退職理由は、採用担当者に「また同じような理由で辞めてしまうのではないか」という懸念を抱かせます。そのため、退職のきっかけがネガティブなものであったとしても、今後のキャリアアップに向けた前向きな表現に変換することが大切です。

変換例

「前職では個人での作業が多く、チームワークを活かした業務が少なかったため、より多くの方と協力し合い、直接人の役に立てる環境で長く働きたいと考え退職を決意しました。」

このように、新しい環境で何を成し遂げたいのかという「未来への意欲」に焦点を当てることで、採用担当者に安心感を与えることができます。また、ブランク期間がある場合は、「介護関連の資格取得に向けて自主的に学習を進めていた」「家族のサポートに専念していたが、環境が整ったため本格的に復帰したい」など、その期間を無駄にしていない明確な理由を添えることが効果的です。

まとめ:ポテンシャルが伝わる履歴書で、希望の介護施設へ転職しよう

介護職向けの履歴書や職務経歴書の書き方について、基本ルールや項目別のポイント、マイナス経歴のリカバー術まで解説してきました。

未経験からの挑戦であっても、これまでの経験から得たコミュニケーション能力や課題解決力を丁寧に言語化することで、あなたのポテンシャルは十分に伝わります。完璧な経歴がなくても、熱意と丁寧さが伝わる書類を作成できれば、あなたに合った安定した職場に出会える可能性は十分にあります。

もし「自分の経歴のどこをアピールすればいいかわからない」「志望動機がうまくまとまらない」「作成した書類をプロの目線で添削してほしい」と感じた場合は、介護業界に特化した転職エージェントの活用も検討してみてください。専任のアドバイザーから客観的なアドバイスを受けることで、より説得力のある書類にブラッシュアップし、自信を持って面接に臨むことができます。

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