履歴書郵送の添え状は手書き?横書き・縦書きのマナーと書き方
この記事の要約
就職活動や転職活動において、履歴書を郵送する際の添え状は手書きが良いのか、それともパソコン作成が良いのか、多くの方が悩むポイントです。
本記事では、あえて手書きを選ぶことのメリットや注意点、便箋やペンの選び方といった基本的な知識を解説します。
さらに、送付状は縦書きと横書きのどちらを選ぶべきか、添え状を手書きする際の構成要素、ハローワーク指定時の正しい郵送マナーなどをお伝えします。応募書類全体の印象をアップさせ、自信を持って選考に進むための参考にしてください。
履歴書の送付状(添え状)は手書きとパソコンどちらが良い?

書類選考に応募する際、送付状(添え状)の作成方法について結論からお伝えすると、現代のビジネスシーンにおいてはパソコンでの作成が主流であり、無難な選択と言えます。
多くの企業では日々の業務でパソコンを使用するため、Wordなどの文書作成ツールを使いこなせるスキルの証明にも繋がります。そのため、効率的かつ読みやすいパソコン作成を選ぶ応募者が一般的な傾向です。
しかし、手書きが絶対にマナー違反になるというわけではありません。丁寧な文字で手書きされた送付状は、採用担当者に強い熱意や誠実な人柄を伝える武器になることもあります。
書類選考において重要なのは、送付状の作成方法だけでなく、応募書類全体の中身です。送付状はあくまで「挨拶状」の役割であるため、履歴書や職務経歴書の質を高めることにもしっかりと時間をかけることが大切です。
手書きで送付状を作成するメリットと注意点(向いている人・企業)
手書きによるメリットと効果
履歴書の送付状を手書きする際、横書きや縦書きを問わず、最大のメリットは「丁寧さ」と「人柄」がダイレクトに伝わることです。手書きの文字からは、その書類を作成するために費やした時間と労力が垣間見えるため、熱意の証明になり得ます。
もしあなたが未経験業種に応募する20代であり、実務経験や特別なスキルでアピールしきれないと感じているなら、手書きの丁寧さが「仕事への真摯な姿勢」として好意的に受け取られる可能性が高いと言えます。就活での添え状の手書きは、こうした自己アピールの一環として活用できる戦略です。
手書きがマイナス評価になるリスク
一方で、応募先の企業風土によっては、手書きが裏目に出るリスクも考えられます。
IT企業や外資系企業、スピード感を重視するベンチャー企業などでは、業務の合理性やITスキルが強く求められる傾向があります。このような企業に対し、あえて手書きの送付状を送ると「非効率的である」「パソコンの基本スキルに不安があるのではないか」とネガティブに捉えられるケースがあります。
そのため、自分の志望する企業がどのような文化を持ち、どのような人材を求めているのかを事前に分析し、手書きとパソコンのどちらが適しているかを慎重に判断することが重要です。
手書き送付状の基本マナーと必要な道具
便箋と封筒の選び方
手書きで送付状を作成する場合、用紙選びにも気をつかう必要があります。一般的には、履歴書と同じA4サイズの白無地、またはビジネス用途に適したシンプルな罫線入りの便箋を選ぶのがマナーです。
キャラクターのイラストが入ったものや、派手な色の用紙はビジネスシーンにふさわしくないため避けるようにします。封筒についても、書類を折らずに入れられる「角形2号(角2)」の白、または薄茶色の封筒を用意することが推奨されています。
筆記具の選び方と修正ルール
文字を書くためのペン選びも重要です。
インクの色は必ず「黒」を使用します。太さが0.5mmから0.7mm程度のゲルインクボールペン(例えば「ゼブラ サラサ」など)や、万年筆を使用すると、文字がかすれにくく美しく仕上がります。
注意点として、摩擦で消えるタイプのボールペンは公的な文書やビジネスの場では絶対に使用してはいけません。郵送時の温度変化などで文字が消えてしまうリスクがあるためです。
また、手書きの途中で一文字でも間違えてしまった場合は、修正液や修正テープを使うことは厳禁です。面倒でも必ず新しい便箋を用意し、最初から書き直すのが正しいビジネスマナーです。
手書き送付状の書き方とフォーマット
縦書きと横書きの使い分け
送付状は縦書きと横書きのどちらが良いか迷うことがあるかもしれません。手書きの手紙において、本来は「縦書き」の方がより格式高く、丁寧な印象を与えるとされています。
しかし、同封する履歴書や職務経歴書が一般的に横書きのフォーマットであるため、履歴書の添え状を手書きで横書きにすること自体はマナー違反にはなりません。全体の統一感を持たせる意味でも、横書きを選ぶ応募者は多い傾向にあります。
送付状に含めるべき基本項目
送付状には、定型的なビジネス文書の構成要素を漏れなく記載する必要があります。添え状を手書きする際、以下の要素を順番に盛り込むと自然な構成になります。
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日付
書類を郵送する年月日を記載します。履歴書に記入した日付やポストに投函する日と統一することが重要です。 -
宛名
企業名、部署名、採用担当者名を正確に記載します。株式会社を「(株)」と省略するのはマナー違反です。 -
署名(差出人情報)
自分の住所、氏名、電話番号、メールアドレスを記載します。 -
頭語と結語
「拝啓」で書き出し、文章の最後は「敬具」で結びます。 -
時候の挨拶と本文
「貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」といった定型句の後に、求人に応募する旨を簡潔に伝えます。 -
同封書類の一覧(記書き)
中央に「記」と書き、その下に履歴書1通、職務経歴書1通など、同封している書類の内容と部数を箇条書きで記載し、最後に右下に「以上」と締めます。
ハローワーク経由・就活で気をつけたい送付状のポイント
ハローワーク指定時の作成ポイント
20代の就職活動において、ハローワークを通じて求人に応募するケースも多くあります。ハローワーク経由の応募であっても、送付状を同封するのは基本的なビジネスマナーです。
ハローワーク経由での応募で送付状を手書きする場合、本文の中に「ハローワークの紹介状を同封している旨」を明記することが重要です。これにより、採用担当者が応募経路を瞬時に把握でき、スムーズな書類確認に繋がります。
具体的には、本文の挨拶の後に「この度、ハローワークの紹介状をいただき、貴社の求人に応募させていただきたく、下記の書類を送付いたしました。」といった一文を添えるのが適切です。
新卒・既卒の就活における注意点
就活の送付状を手書きする際、社会人経験がない新卒や既卒の方にとっては、細かいマナーが不安の種になりがちです。就活における添え状のマナーとしては、自己PRを長々と書きすぎないことが挙げられます。
送付状の目的はあくまで「同封物の案内」と「丁寧な挨拶」です。
熱意を伝えたいあまり、送付状の本文に志望動機や自己PRをびっしりと書いてしまうと、かえって担当者の読む負担を増やしてしまうリスクが考えられます。自己PRは履歴書や職務経歴書の所定の欄でしっかりと伝え、送付状は簡潔にまとめることを心がけてください。
【最終チェックリスト】送付状を含めた応募書類の郵送マナー

送付状が完成したら、最後にすべての書類を正しい状態に整えて封筒に入れます。書類の扱い方一つで、採用担当者が受け取る印象は大きく変わります。
ここでは、書類を郵送する直前の具体的なチェック項目と、正しい重ね順について解説します。
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書類の正しい重ね順を守る
書類を封筒に入れる際は、採用担当者が上から順に確認しやすいように重ねることが重要です。ハローワークの紹介状を同封する場合の正しい順番は、上から順に以下の通りとなります。- 送付状(添え状)
- ハローワークの紹介状
- 履歴書
- 職務経歴書
- その他補足資料(自己PR書やポートフォリオなど)
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透明なクリアファイルに入れる
上記の順番に重ねた書類は、折れや郵送時の水濡れを防ぐため、必ずA4サイズの無色透明な新品のクリアファイルに挟みます。 -
クリップの留め方に注意する
複数の書類をまとめるためにホッチキスを使用するのは避けます。採用担当者が書類をコピーしたりファイリングしたりする際に邪魔になるため、左上をゼムクリップで軽く留めるのが親切です。 -
封筒の表面に赤字で記載する
封筒の表面、宛名の左下あたりに「履歴書在中」または「応募書類在中」と赤いペンで記載し、文字の周りを定規を使って赤い線で囲みます。市販の専用スタンプを使用しても問題ありません。
これらの物理的な準備を怠らずに行うことで、ビジネスマナーが身についているというプラスの評価に繋がる可能性が高まります。
まとめ
履歴書の送付状(添え状)を作成する際、パソコンを使用するのが現代の主流ですが、手書きを選ぶことで丁寧さや熱意といった人柄をアピールできるというメリットもあります。
応募する企業の文化や、自身のITスキル・アピールポイントを客観的に分析し、状況に合った最適な方法を選択することが重要です。どちらを選ぶにしても、誤字脱字のない正確な内容と、決められたフォーマットに従って作成することが、最も大切なビジネスマナーとなります。
郵送前の最終チェックリストを活用し、正しい順番と丁寧な梱包で書類を提出することで、面接への第一歩を自信を持って踏み出してください。