履歴書の資格欄に「勉強中・取得予定」はアリ?20代未経験の書き方
この記事の要約
履歴書の資格欄に書くことがない20代必見。
資格取得に向けて勉強中というアピールで、採用担当者に学習意欲とポテンシャルを伝える書き方や、志望動機への繋げ方、職種別の具体例を分かりやすく解説します。
未経験から転職を成功させるための応募書類作成のヒントとしてご活用ください。
履歴書の資格欄に書くことがない…「勉強中」でもアピールできる?

20代で未経験の業界や職種に挑戦する場合、履歴書の資格欄が空欄になりそうで不安と悩む方は少なくありません。特別なスキルや資格がないと、書類選考で不利になるのではないかと心配になるものです。
しかし、結論からお伝えすると、資格欄に「〇〇資格取得に向けて勉強中」と書くこと自体が、前向きな姿勢を伝える強力なアピール材料になる傾向があります。採用担当者は、現時点での完成されたスキルだけでなく、入社後に自ら学ぶ姿勢を高く評価する傾向にあるためです。
もしあなたが特別なスキルがないと悩んでいるのであれば、今からでも自発的に学ぶ姿勢を示すことで、未経験からでも希望する環境への転職チャンスを広げることに役立ちます。
なお、応募書類の作成においては、履歴書だけでなく職務経歴書の充実も不可欠です。職務経歴書の書き方や履歴書との違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考に作成を進めてみてください。
履歴書に「資格取得に向けて勉強中」と書くメリットと採用担当者の視点
まだ資格を取っていないのに書いて本当に評価されるのかという疑問を持つ方もいるかもしれません。しかし、20代の未経験者を採用するポテンシャル採用において、企業側は現在のスキル以上に成長意欲や学習意欲を重要視しています。
企業は未経験者に対して、入社後に新しい知識やスキルを素早く吸収し、戦力化することを期待しています。そのため、自ら資格取得に向けた勉強をしているという事実は、新しい環境のやり方を吸収する成長スピードの速さや、困難な状況でも継続する粘り強さを証明する要素となります。
実際に、20代を対象にした中途採用において、7割超の企業が経験よりもポテンシャルを重視して採用を実施しているというデータがあります。さらに、未経験者を採用する際に重視するポイントとして、人柄やマナーに次いで約40.7%の企業が学習意欲を挙げています(出典: 株式会社学情「経験者(中途)採用 動向調査 2023」および「20代中途採用の面接で重視するポイントに関する調査(2022年)」)。
このように、勉強中であるというステータスは、企業側の教育投資が将来的に回収できるという期待を持たせ、書類選考を有利に進めるための強力な武器になると考えられます。
履歴書の資格欄に「勉強中・取得予定」と書く際の基本ルールと書き方
資格欄で学習意欲をアピールするためには、単に勉強中とだけ記載するのは避けるのが無難です。具体性を持たせることで、本気度と計画性を正しく伝えることができます。
取得予定時期を明記する
いつ試験を受ける予定なのかを具体的に記載します。「202X年〇月受験予定」や「一次試験合格・〇月二次試験受験予定」のように書くことで、計画的に学習を進めていることをアピールできます。
学習の進捗状況を補足する
現在どのような方法で、どの程度学習が進んでいるのかを書き添えるのも効果的です。資格スクールに通学中であることや、通信講座を受講中であることを記載すると、学習への投資や真剣度を伝える材料になります。
資格の正式名称を使用する
履歴書は公的な応募書類であるため、略称ではなく正式名称で記載するのが基本ルールです。例えば、簿記であれば「日本商工会議所簿記検定試験〇級」、ITパスポートであれば「ITパスポート試験」と正確に記述します。
| 略称・通称 | 履歴書に記載する正式名称 |
|---|---|
| 日商簿記〇級 | 日本商工会議所簿記検定試験〇級 |
| FP〇級 | 〇級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
| 宅建 | 宅地建物取引士 |
| 運転免許 | 普通自動車第一種運転免許 |
履歴書への具体的な記入例
履歴書の資格欄には、以下のように取得年月欄は空欄(または現在の日付近辺)にし、資格名の横や下の行にステータスを記載します。
資格欄への記載例
- 202X年〇月:日本商工会議所簿記検定試験2級 取得に向けて勉強中(同年〇月受験予定)
- 202X年〇月:ITパスポート試験 取得に向けて資格スクールにて学習中
【職種別】「勉強中の資格」を志望動機・自己PRに繋げる例文集
資格欄に勉強中と記載した後は、その学習意欲を志望動機や自己PRの文章と連動させることで、さらに説得力を持たせることができます。資格取得の動機が応募企業の業務内容とどのように結びついているかを具体的に描写することがポイントです。
事務職・管理部門を志望する場合
事務職では、正確な処理能力や数字への理解が求められます。日本商工会議所簿記検定試験やマイクロソフト・オフィス・スペシャリストなどの学習状況をアピールに活用します。
例文
前職では営業職として顧客対応に従事しておりましたが、日々の売上管理を通じて企業の数字を支える経理業務に強い関心を持ちました。
現在は未経験から経理職としていち早く貢献できるよう、日本商工会議所簿記検定試験2級の取得に向けて毎日2時間の学習を継続しており、〇月の試験を受験予定です。
持ち前の継続力と新しい知識を吸収する意欲を活かし、貴社のバックオフィス業務を正確かつ迅速にサポートしたいと考えております。
IT・Web業界を志望する場合
IT業界への未経験転職では、技術に対する基礎的な理解と、常に最新情報をキャッチアップする自学自習の姿勢が重視されます。ITパスポート試験や基本情報技術者試験の勉強中であることを軸に展開します。
例文
販売職として自社のECサイト運営に携わる中で、システムの仕組みやWeb技術に興味を持ち、ITエンジニアへのキャリアチェンジを決意いたしました。
ITに関する基礎知識を体系的に身につけるため、現在ITパスポート試験の取得に向けて学習を進めており、来月の試験に申し込みを完了しています。
入社後も業務に必要なプログラミング言語や技術を自主的に学習し続け、1日も早く貴社の開発プロジェクトに貢献できる人材へと成長していく所存です。
営業職・不動産・金融業界を志望する場合
専門知識が求められる業界の営業職では、業務に直結する資格への挑戦姿勢が仕事への本気度として評価される傾向にあります。
例文
お客様の人生の大きな決断をサポートする不動産営業の仕事に魅力を感じ、貴社を志望いたしました。
業務において専門的な知識に基づいた正確なご提案ができるよう、現在、宅地建物取引士の資格取得に向けて通信講座を受講し、〇月の試験合格を目標に学習に励んでおります。
前職の接客業で培った傾聴力に加え、専門知識をどん欲に吸収する姿勢を大切にし、貴社のお客様から信頼される営業担当者を目指します。
要注意!履歴書に「勉強中」と書くべきではないNGなケース

勉強中という記載は学習意欲のアピールになりますが、どのような資格でも書いて良いというわけではありません。状況によっては採用担当者にネガティブな印象を与えるリスクがあるため、以下のケースに該当する場合は記載を見送ることを検討してください。
応募職種と全く無関係な資格
事務職を志望しているのに「調理師免許の取得に向けて勉強中」と記載するなど、応募する業務と関連性のない資格は避けるのが一般的です。採用担当者に本当にこの仕事がしたいのか、キャリアの方向性が定まっていないのではないかという疑問を抱かせる可能性があります。
本業に支障が出ると懸念される難関資格
公認会計士や司法試験などの超難関資格に向けて勉強していると記載した場合、いつ合格できるのか、勉強に時間と労力を取られすぎて入社後の業務に支障が出るのではないかと懸念されるリスクが考えられます。もしあなたが転職後の業務に集中する意欲があるなら、誤解を招きかねない難関資格の記載は慎重に判断する必要があります。
虚偽の記載(経歴詐称リスク)
実際には全く勉強していない、あるいは受験する予定がないにもかかわらず、見栄えを良くするために勉強中と記載するのは厳禁です。面接の場で「現在どのようなテキストを使ってどこまで学習が進んでいますか」と深掘りされた際に、うまく答えられず嘘が露呈する可能性が高いです。
虚偽の記載は経歴詐称に繋がり、内定取り消しなどの重大なトラブルに発展するリスクがあるため、事実のみを正確に記載してください。
まとめ
履歴書の資格欄に「資格取得に向けて勉強中」と記載することは、20代・未経験者の意欲とポテンシャルを示す立派な武器になります。
特別なスキルや実務経験がなくても、自ら新しい知識を吸収しようとする前向きな姿勢は、多くの企業から高く評価される傾向にあります。取得予定時期や学習の進捗を具体的に記載し、さらにその意欲を志望動機や自己PRと結びつけることで、採用担当者の心を動かす魅力的な応募書類を作成することができます。
自分に合った求人を探し、応募書類の添削などのサポートを受けたい場合は、マイナビエージェントなどの転職エージェントを活用することも効果的な選択肢の一つです。プロの視点から、あなたのアピールポイントを最大限に引き出す客観的なアドバイスを得られます。
今の自分にできるアピールを最大限に行えば、書類選考突破の確率は高まります。自ら学ぶ姿勢に自信を持ち、希望する企業への転職に向けて一歩を踏み出してください。