フリーターの就活のやり方|バイトと両立する手順と期間の目安
この記事の要約
「就活のやり方がわからない」「就活をしたことがない」と悩むフリーターの方向けに、正社員を目指す4ステップと、就活にかかる期間の目安を解説します。アルバイトを続けながら就活できるのか、シフト調整や面接時間の確保をどうするかも整理しました。一人で抱え込まず、まずは小さな一歩を踏み出して、安定した働き方を目指しましょう。
「就活のやり方がわからない」のは当たり前!まずは不安を解消しよう

「新卒のときに就活をしなかった」「一度就職活動をして挫折してしまった」などの理由から、フリーターの就活のやり方がわからず不安を抱えている方もいます。周りの友人が正社員として働いているのを見て、漠然とした焦りを感じることもあるでしょう。
しかし、就職活動とは本来「自分に合う職場を見つけるためのマッチング作業」に過ぎません。特別な才能が必要なわけではなく、正しい手順と進め方を知れば、誰でも無理なく取り組むことができます。まずは「最初から就活の仕方がわからないのは当たり前」と受け入れ、焦らずに一つずつステップを理解していくことが大切です。
「フリーターの就活は厳しい」は本当?新卒就活との違い
フリーターの就職活動は厳しいと言われることもありますが、新卒の就活とはルールが異なるだけで、20代であれば十分に正社員を目指すチャンスがあります。
新卒就活とフリーター就活の違い
新卒採用と中途採用(フリーターからの就職を含む)では、主に以下のような違いがあります。
| 項目 | 新卒採用 | フリーター就活(中途採用) |
|---|---|---|
| 採用時期 | 一括採用(スケジュールが決まっている) | 通年採用(いつでも応募可能) |
| 採用基準 | 将来性・ポテンシャル重視 | 人柄・意欲・社会人基礎力重視 |
| 競争相手 | 同年代の学生 | 未経験の20代から経験者まで幅広い |
中途採用は時期の縛りがなく、自分のペースで動けるという大きなメリットがあります。
フリーター期間と正社員就職率の関係
一方で、「フリーター期間が長引くと正社員になるのが難しくなる」という事実も存在します。独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査によると、フリーター継続期間別の正社員になれた割合は以下の通りです。
| フリーター継続期間 | 正社員になれた割合 |
|---|---|
| 1年以内 | 68.8% |
| 1~2年 | 61.2% |
| 2~3年 | 56.6% |
| 3~4年 | 61.1% |
| 4~5年 | 37.9% |
| 5年以上 | 32.3% |
(出典: 独立行政法人 労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書 No.213」令和4年)
このデータが示すように、フリーター期間が短いうちに動くほど正社員になれた割合は高い傾向があります。特に4年目以降は半数を下回っているため、少しでも早く行動を起こすことが有利に働きます。
フリーターの就活の進め方
フリーターの就活は通年採用が中心のため、思い立った日から始められます。全体の流れは準備・応募・選考・内定の4段階で、アルバイトと並行する場合はおおむね2〜3か月を見ておくと計画が立てやすくなります。
フリーターの就活の流れと期間の目安
アルバイトと並行して進める場合の時間配分として、編集部では次のような組み立てを想定しています。
| 段階 | 主にやること | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 準備 | 自己分析、求人の情報収集、応募先の絞り込み | 2〜4週間 |
| 応募・書類選考 | 履歴書・職務経歴書の作成、応募 | 2〜4週間 |
| 選考・面接 | 面接(2〜3回程度)、日程調整 | 2〜4週間 |
| 内定・入社準備 | 条件確認、アルバイトの引き継ぎ | 2〜4週間 |
中途採用には応募時期の縛りがないため、希望する職種や応募した社数によって必要な期間は変わります。ここで挙げた目安は計画を立てる出発点として使い、選考が長引いても焦らないための基準と考えてください。
フリーターの就職・就活を始める時期
中途採用は通年で募集があるため、就活を始める時期に決まりはありません。求人が動きやすいのは企業の期初にあたる4月と10月の前後ですが、フリーターからの就職では時期を待つより早く動き出すほうが選択肢を確保しやすくなります。
先に見たJILPTの調査のとおり、フリーター期間が短いうちのほうが正社員になれた割合は高い傾向があります。準備がすべて整うのを待つのではなく、自己分析と並行して求人を見始めるほうが、結果として早く前に進みます。アルバイトのシフトは1〜2週間前に確定することが多いため、面接に充てる枠を逆算してシフトを提出しておくと、選考が始まってから慌てずに済みます。
バイトを続けながら進める4つのステップ
ここからは、アルバイトを続けたまま進める前提で、各段階の具体的な進め方を説明します。自己分析と求人探しが「準備」、書類作成が「応募・書類選考」、面接対策が「選考・面接」にあたります。まとまった時間を確保しにくいぶん、一度で仕上げようとせず作業を分割するのがコツです。
Step 1. 自己分析(シフトの合間で進める棚卸し)
自己分析は机に向かってまとめて行う必要はありません。勤務が終わったあとに、スマートフォンのメモへ「今日うまくできたこと」「面倒だと感じたこと」を1行ずつ残していく方法なら、シフトの合間でも続けられます。
1〜2週間ためると、自分が得意な作業と避けたい作業の傾向が見えてきます。ここで書き溜めた内容は Step 3 の職務経歴書や面接の回答にそのまま使えるため、最初は整理より量を集めることを優先しましょう。
Step 2. 求人探し(通える範囲と選考の受けやすさで絞る)
求人を選ぶときは、職種の希望に加えて「今のバイトを続けながら選考に通えるか」を条件に入れます。勤務地が遠いと面接のたびに1日を使うことになり、シフトを削る回数が増えてしまいます。
選考の進め方は企業によって差があります。Web面接に対応しているか、面接を夕方や土曜に設定できるかは、応募前に問い合わせれば確認できます。求人票に書かれていない場合も、エージェント経由なら代わりに聞いてもらえます。
Step 3. 書類作成(アルバイト経験の職歴欄の書き方)
履歴書の職歴欄には、アルバイト先の名称・雇用形態・在籍期間を、正社員の職歴と同じ形式で記載します。「アルバイト」と明記しておけば経歴を誤解されることはありません。勤務を続けている場合は「在職中」と書きます。
職務経歴書では、担当業務のあとに「担当していた時間帯」「店舗やチームの人数規模」「任されていた範囲」を添えると、業務の重さが伝わります。複数のバイトを掛け持ちしている場合は、期間が重なっていても両方記載して問題ありません。
Step 4. 面接対策(シフト調整と受け答えの準備)
在籍中のアルバイトについて、退職の時期や引き継ぎの見通しを聞かれることがあります。「シフトは月末締めで提出しているため、内定から3〜4週間で調整できる」のように具体的に答えられるようにしておくと、入社日の相談が進めやすくなります。
回答を準備するときは、Step 1 で書き溜めたメモを見返し、勤務の中で工夫した場面を1つ選んで説明できるようにしておきましょう。なお「なぜ正社員ではなくフリーターだったのか」という質問への答え方は、冒頭で紹介したフリーターから正社員を目指す全体像の記事で整理しています。
バイトしながら就活はできる?

アルバイトを続けながらの就活はできます。ただし企業の面接は平日の日中に入ることが前提となるため、シフトを事前に調整しておく必要があります。収入を確保したまま活動できる点は利点ですが、使える時間が限られるぶん、応募のペースは落ちやすくなります。
両立するときの利点と注意したい点
続けながら進めるか、いったん離れて集中するかを決めるために、両面を整理しておきましょう。
| 観点 | 続けながら就活する利点 | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 収入 | 生活費を確保でき、焦って応募先を決めなくて済む | 勤務時間のぶん、準備に充てる時間が減る |
| 面接の日程 | 空いた日に面接を入れられる | シフト提出後は日程変更が難しくなる |
| 経歴 | 就業状態が途切れず、面接で説明しやすい | 業務が忙しい時期は選考が停滞しやすい |
両立が難しくなるのはどんなときか
シフトが直前に決まる職場や、夜勤中心で生活リズムが合わない場合は、面接の日程調整が滞りやすくなります。週5日のフルタイムで入っている場合も、準備の時間を確保しにくくなります。
判断の目安は、平日の面接枠を週に2〜3回つくれるかどうかです。つくれない場合は、シフトを減らせないか勤務先に相談するか、就活に充てる期間を区切って集中するほうが前に進みます。ただし収入が途切れるリスクもあるため、生活費の見通しを立ててから判断してください。
面接に備えたシフトの組み方
毎日少しずつ進めるよりも、「毎週火曜日は就活だけをする日」と明確に決めてしまうのが効果的です。まとまった時間を確保することで、自己分析や企業研究などの作業に集中しやすくなります。
シフトを提出する際は、週に2〜3回程度、平日の午後を空けておくと、面接の日程調整がスムーズに進む傾向があります。もしシフト調整が難しい場合は、午前中や夕方以降の時間帯で対応してくれる企業がないか相談してみるのも一つの方法です。
一人で悩まず就職相談窓口を活用する
就活のやり方がわからない方が陥りやすい罠の一つは、「一人で自己分析の沼にハマり、行動できなくなること」です。スムーズに正社員を目指すなら、自分一人で抱え込まずプロのサポートを頼るのも有効な方法と言えます。
公的な就職支援サービス
無料で利用できる公的な窓口として、以下の2つがあります。
わかものハローワーク
おおむね35歳未満の若者を対象としたハローワークです。専任の担当者がつき、職業相談や求人紹介、面接対策などのサポートを受けられます。
地域若者サポートステーション(サポステ)
働くことに不安を抱えている若者の支援に特化した機関です。就労に向けたステップアップをじっくりとサポートしてくれます。
民間の20代特化型就職エージェント
早く就職を決めたい場合は、20代やフリーターの支援に特化した就職エージェントの活用がおすすめです。ハタラクティブ、UZUZ、第二新卒エージェントneoなどのサービスは、未経験歓迎の求人を扱っており、履歴書の添削から面接の模擬練習までサポートを提供しています。まずは無料相談に足を運び、現状の悩みを打ち明けるところから始めてみましょう。
フリーターの就職支援の申し込み方法
公的な窓口は、来所前に電話やWebで相談予約を受け付けている場合があります。初回は職業相談として現状を伝えるところから始まるため、履歴書が未完成でも問題ありません。
民間の就職エージェントは、Webのフォームから登録したうえで面談日程を調整する流れが一般的です。登録時に希望職種や勤務地を入力しますが、決まっていない場合は面談で相談しながら整理できます。アルバイトのシフトがある場合は、登録時に対応可能な曜日と時間帯を伝えておくと日程調整が進みやすくなります。
よくある質問
Q. フリーターは無職扱いになりますか?
アルバイトで収入を得ている場合は、総務省の労働力調査の区分では「就業者」に分類され、無職とは区別されます。ただし応募書類では、正社員としての職歴とアルバイト経験は分けて見られます。アルバイトでの業務内容や任されていた役割を職務経歴として整理しておくと、選考で説明しやすくなります。
Q. アルバイト経験しかなくても自己PRはできますか?
できます。中途採用では、学生時代の実績よりも直近で何をどう工夫したかが見られます。シフトの調整、売り場や作業手順の改善、常連客への対応といった具体的な場面を挙げ、そこで取った行動と結果をセットで伝えると評価につながります。
Q. フリーターの就活は厳しいですか?
20代であれば、未経験可の求人を軸に正社員を目指せます。新卒採用と同じ枠で戦うのではなく、人柄や意欲が見られる中途採用枠を狙うのが基本です。厳しさを感じやすいのは、応募先を絞りすぎたときや、フリーター期間が長引いたときです。
Q. 何歳までに動き出すべきですか?
年齢の上限が決まっているわけではありませんが、フリーター期間が短いうちのほうが正社員になれた割合は高い傾向があります。年代ごとの選択肢の違いや正社員との待遇差については、フリーターから正社員を目指す全体像をまとめた記事で整理しています。
Q. アルバイトは辞めてから就活したほうがいいですか?
収入が途切れるリスクがあるため、まずは続けながら進めるのが無理のない選択です。ただしシフトが直前に決まる職場では、面接の日程調整が難しくなります。その場合はシフトを減らす相談をするか、就活に充てる期間を区切って集中するほうが進みやすくなります。
まとめ
今回は、就活のやり方がわからないフリーターの方へ向けて、就職活動の進め方と期間の目安を解説しました。
- 新卒就活とは異なり通年採用が中心なので、就活を始める時期に決まりはない
- 全体の流れは準備・応募・選考・内定の4段階で、バイトと並行するならおおむね2〜3か月が目安
- フリーター期間が短いほど正社員になれた割合は高いため、早めの行動が有利
- アルバイトを続けながらの就活はできるが、平日の面接枠を週2〜3回つくれるかが分かれ目
- 自己分析や書類作成では、アルバイト経験を強みとしてアピールできる
- 一人で抱え込まず、わかものハローワークやエージェントなどの相談窓口を利用するのが近道
就活をしたことがなくて不安を感じるのは、ごく自然なことです。しかし、正しい手順を知り、プロのサポートを活用すれば、安定した正社員への道が開ける可能性が高まります。まずは今週のシフトに「就活デー」を1日組み込み、アルバイト経験の棚卸しから着手して、わかものハローワークや20代特化のエージェントに履歴書の添削を依頼してみてください。