新卒時との違いは?第二新卒の履歴書「学歴・職歴」の正しい書き方
この記事の要約
第二新卒や既卒として転職活動を始める際、履歴書の書き方に迷いを感じる人は多い傾向があります。「新卒の時の書き方でいいのか」「数ヶ月で辞めた短い職歴はどう書くのか」など、20代特有の悩みがあると考えられます。
本記事では、履歴書の学歴や職歴の書き方について、新卒時との違いを含めて解説します。ルールを正しく理解し、書類選考に自信を持って臨みましょう。
【はじめに】新卒時と違う!第二新卒・既卒の「学歴・職歴」の基本
新卒の就職活動と、第二新卒・既卒の転職活動では、応募書類の役割が明確に異なります。新卒の履歴書と職歴の扱いを比べると、新卒時は学歴や学生時代のエピソードが重視されるのに対し、転職活動では過去の職務経験が重要な評価対象となります。
そのため、新卒時の書き方をそのまま流用するのは避けるのが無難です。
転職活動においては、自身の経歴を正確かつビジネスライクに伝えることが求められます。
履歴書は基本的なプロフィールやこれまでの大きな流れを確認する書類であり、具体的な業務経験やスキルは職務経歴書でアピールするのが一般的なアプローチです。
まずは、これら2つの書類の役割の違いをしっかりと理解することが転職成功への第一歩となります。
学歴欄の正しい書き方と「どこから書く?」の正解

履歴書の学歴・職歴の書き方において、新卒時との違いが表れるポイントのひとつが「学歴をどこから書くか」です。
転職活動(第二新卒・既卒)における学歴は、「高等学校卒業」から書き始めるのが一般的です。新卒の際は中学校卒業から書くケースもありますが、社会人としての転職では高校卒業からの記載で十分と考えられています。
年号の表記については、和暦(令和・平成など)と西暦(202X年など)のどちらを使用しても問題ありませんが、履歴書全体で必ず統一することが必須のルールです。また、学校名は「高校」と省略せず、必ず「高等学校」と正式名称で記載します。
| 年月 | 学歴・職歴 |
|---|---|
| 201X年4月 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
| 201X年3月 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 201X年4月 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
| 202X年3月 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
職歴欄の基本ルールと「以上」の正しい位置
職歴欄は、学歴欄のすぐ下の行から続けて記載します。
会社名は「(株)」などと省略せず、必ず「株式会社」と正式名称で書く必要があります。入社と退職の年月を正確に記載し、職歴の最後を締めくくるのが基本のルールです。
履歴書の学歴・職歴欄に「以上」と書く位置も、新卒時とは異なります。新卒の就職活動では職歴がないため「なし」と書いて終わることが多いですが、社会人経験がある場合は、すべての職歴を書き終えた次の行の右端に「以上」と配置して経歴の終わりを示します。
現在も在職中の場合は、現在の職場の入社年月の次の行に「現在に至る」と記載し、さらにその次の行の右端に「以上」と書くのが正しい作法です。
なお、履歴書のフォーマット選びも重要になります。
応募者の適性・能力を基準とした公正な採用選考を推進するため、国から新たな履歴書の標準的な様式例が示されています(出典: 厚生労働省「新たな履歴書の様式例の作成について」、2021年4月公表)。
この様式例では、性別欄が任意記載となり、通勤時間や扶養家族などの項目が削除されているという特徴があります。
企業側もこの標準フォーマットを基準とする傾向があるため、最新の形式を利用することをおすすめします。
【20代特有の悩み】短期離職・アルバイト・空白期間はどう書く?

第二新卒や既卒の転職活動において、短期離職や空白期間の書き方に悩むケースは多く見られます。それぞれの状況に応じた適切な対処法を解説します。
まず、数ヶ月での短期離職であっても、職歴には必ず記載する必要があります。アルバイト経験については、原則として職歴には含めませんが、応募先企業の業務に直接関連する場合や、1年以上の長期間フルタイムで勤務していた場合は、アピール材料として記載してもよいと考えられます。
空白期間に関しては、病気療養や資格取得に向けた学習など正当な理由がある場合、職歴欄の枠外や特記事項に簡潔に記載することで、採用担当者の不安を払拭できる可能性が高まります。
もしあなたが数ヶ月で退職した短期離職者だとしても、退職理由を「一身上の都合により退職(〇〇分野へのキャリアチェンジを目指すため)」のように前向きな表現で添えることで、採用担当者に納得感をもたらすというメリットがあります。
注意!職歴をごまかすリスクと「正直かつポジティブ」な見せ方
経歴に自信がないからといって、職歴をごまかしたり省略したりすることは大きなリスクを伴います。一度社会に出た経歴を意図的に隠す行為は「経歴詐称」に該当する可能性が高いと言えます。
入社後に雇用保険や社会保険の加入手続きを行う際や、年末調整で前の職場の源泉徴収票を提出する際に、隠していた短期離職の経歴が発覚する可能性が高いのが現実です。最悪の場合、内定取り消しや入社後の懲戒解雇など、キャリアに致命的な影響を与える重大なトラブルに発展するリスクが考えられます。
そのため、少しでも見栄を張って職歴を隠そうとすることは推奨できません。まずは正直に履歴書に記載した上で、不足している経験や短期離職の理由は、職務経歴書の自己PRや面接の場でポジティブに説明し、今後の熱意を誠実に伝えることが成功への近道となります。
まとめ
第二新卒・既卒の履歴書作成において、学歴は高校卒業から記載し、職歴は省略せずにすべて書いた上で最後に「以上」で締めるのが基本ルールです。経歴にコンプレックスを抱える20代であっても、ルールを遵守し丁寧に作成された履歴書は、それだけで社会人としての基礎力をアピールする強力なツールとなります。
正しい書き方をマスターし、自信を持って求人に応募してください。
もし自分一人で履歴書を作成することに不安を感じる場合は、20代の転職支援に特化した転職エージェントである「第二新卒エージェントneo」や「マイナビジョブ20’s」などを活用するのもひとつの有効な手段です。プロのキャリアアドバイザーから客観的な添削を受けることで、書類選考の通過率をさらに高めることが期待できます。