履歴書・職務経歴書は手書きとパソコンどっちがいい?使い分けと注意点
この記事の要約
転職活動を始めるにあたり、履歴書や職務経歴書を手書きとパソコンのどちらで作成するか悩む方は多いのではないでしょうか。とくに「字が汚い」「家にパソコンがない」といった理由で、書類作成そのものにハードルを感じてしまうケースも珍しくありません。
結論として、職務経歴書は原則としてパソコンでの作成が推奨されますが、履歴書については応募先企業やアピールしたい内容に合わせて手書きとパソコンを使い分けるのが一般的です。本記事では、採用担当者の視点や具体的な対処法を交えて、転職書類の使い分けに関する疑問を解消します。
履歴書・職務経歴書は「手書き・パソコン」どっちがいい?結論と使い分け
転職活動を進める中で、履歴書と職務経歴書をどうやって作成するかは最初の大きな壁になりがちです。とくに20代の方からは、手書きとパソコンの違いがわからず、どちらを選べば有利になるのか不安だという声がよく聞かれます。
冒頭でも触れた通り、転職書類の使い分けにおいて確実な方針は、職務経歴書はパソコンで作成し、履歴書は状況に応じて選択するという方法です。この背景には、それぞれの書類が持つ役割の違いがあります。
履歴書は、あなたの基本情報や学歴・職歴の概略、志望動機などを伝える「プロフィール」としての役割を持ちます。一方、職務経歴書は、これまでの業務経験や実績、活かせるスキルなどを詳細に記述する「プレゼンテーション資料」としての側面が強い書類です。
役割が異なるからこそ、適した作成ツールも変わってくると考えられます。
まずは、それぞれの書類が企業に何を伝えるためのものなのか、その基本的な違いをしっかりと理解しておくことが大切です。
なぜ「職務経歴書はPC」「履歴書は使い分け」なのか?採用側の本音

近年、企業側が応募書類をどのように評価しているのかを知ることで、なぜこのような使い分けが推奨されるのかが見えてきます。複数の大手求人媒体が実施したアンケート調査によると、現在では多くの採用担当者が手書きよりもパソコンでの作成を高く評価する傾向にあります。
以下の表は、採用担当者に対して行われた「手書きとパソコン作成のどちらが良いか」という調査結果の概要です(出典:マイナビ転職・doda、2025年)。
| 調査機関 | パソコン派 | どちらでも良い | 手書き派 |
|---|---|---|---|
| マイナビ転職(中途採用担当者352名) | 46.9% | 29.8% | 23.3% |
| doda(選考に関与する2,000名) | 42.7% | 41.6% | 15.9% |
これらの結果からも分かるように、現在では手書きが誠意の証とされていた時代から変化し、見やすさや業務効率化の観点からパソコン作成が主流となっています。
職務経歴書がパソコン推奨である理由
職務経歴書は履歴書に比べて情報量が多く、レイアウトを自分自身で見やすく整える必要があります。そのため、職務経歴書をパソコンで作成することは、そのまま「基本的なパソコンスキル」や「ビジネス文書の作成能力」を証明するアピール材料となります。
逆に、これだけ情報量の多い書類を手書きで提出した場合、採用担当者から見づらいと判断される可能性が高いだけでなく、業務に必要なITスキルが不足しているのではないかと懸念されるリスクがあります。
履歴書の評価ポイントと業界の傾向
履歴書に関しては、手書きの場合は「文字の丁寧さから人柄や熱意が伝わる」というプラスの評価を得られることがあります。一方、パソコンで作成した場合は「ITリテラシーの高さ」や「効率的な業務遂行への意識」をアピールできるというメリットがあります。
ここで注意したいのは、志望する業界や企業風土による違いです。
たとえばIT企業やベンチャー企業、Webでの応募を中心としている企業では、業務のスピード感や効率が重視されるため、手書きの履歴書を提出するとかえって非効率な人物だとマイナス評価を受ける可能性があります。
一方で、地域密着型の企業や老舗企業などでは、手書き履歴書が有利に働くことも考えられます。
パソコンと手書きを「統一」しなくてもいい?組み合わせ別の印象
履歴書や職務経歴書を手書きとパソコンでそれぞれ作成した場合、「ツールを統一しなくて本当に大丈夫なのか」と不安になる方も多いでしょう。結論として、履歴書と職務経歴書の作成ツールが異なっていても、転職活動においてマナー違反になることはありません。
それぞれの組み合わせが採用担当者にどのような印象を与えるか、具体的なパターンを比較して解説します。
パターンA:履歴書(手書き)+職務経歴書(PC)
この組み合わせは、転職活動において最も一般的であり、多くの応募者が採用している形式です。
手書きの履歴書によって丁寧さや熱意を伝えつつ、パソコン作成の職務経歴書によってビジネススキルや文書作成能力をアピールできます。両方のメリットをバランスよく提示できるため、手堅い選択肢の一つと言えます。
パターンB:履歴書(PC)+職務経歴書(PC)
履歴書と職務経歴書をどちらもパソコンで作成するパターンです。
最近ではWeb経由での応募が主流になっているため、この形式での提出を求める企業が増えています。とくにIT企業やベンチャー企業、合理性を重んじる外資系企業などには最適な組み合わせです。
データの修正や再利用がしやすいため、複数の企業へ応募する際の効率も高まります。
パターンC:履歴書(手書き)+職務経歴書(手書き)
すべての書類を手書きで作成するパターンですが、現代の転職市場においては推奨されません。
履歴書は手書きでも問題ありませんが、職務経歴書まで手書きにしてしまうと、パソコンスキルが全くないのではないかという疑念を持たれる可能性が高くなります。書類の見やすさも低下するため、特別な指定がない限り避けた方が無難です。
「パソコンがない!」職務経歴書を手書きしてもいい?対処法と注意点
ここまで職務経歴書はパソコンでの作成が推奨されるとお伝えしてきましたが、「自宅にパソコンがないから手書きで済ませたい」と考えている方もいるかもしれません。
しかし、事務職やIT系をはじめとする多くの求人において、職務経歴書を手書きで提出することはリスクになり得ます。もしあなたがビジネススキルを求められる職種に応募する場合、手書きの書類は「パソコンを使えない人物」という明確なマイナス評価に直結する可能性が高いからです。
もしパソコンを持っていなくても、現在はスマートフォンを活用してクオリティの高い職務経歴書を作成し、印刷まで完結できる便利な手段が豊富に揃っています。
スマホの履歴書・職務経歴書作成アプリを活用する
マイナビ転職やdodaなどの大手転職サービスは、スマートフォン上でフォームに入力するだけで、美しいレイアウトの履歴書や職務経歴書を自動生成できる無料アプリやWebツールを提供しています。
これらのツールを使用すれば、パソコンのWordやExcelがなくても、プロが作成したようなフォーマットのPDFデータを簡単に手に入れることができます。文字の大きさや改行も自動で最適化されるため、レイアウト崩れの心配もありません。
コンビニのネットプリントで印刷する
スマートフォンで作成した書類のPDFデータは、コンビニエンスストアのプリントサービスを利用して高画質で印刷することが可能です。
セブンイレブンの「かんたんnetprint」アプリや、ファミリーマート・ローソンで使える「ネットワークプリント」アプリを利用すれば、事前にデータを登録して店頭のマルチコピー機から簡単に印刷できます。USBメモリを用意する必要もなく、外出先や面接の直前でもスムーズに印刷できるため、パソコンやプリンターを持っていなくても全く問題ありません。
手書き・パソコン別の作成マナーと注意点
実際に書類を作成する際は、選んだツールに応じたマナーを遵守することが重要です。細かい部分でミスをしてしまうと、せっかくの熱意やスキルも伝わりにくくなってしまいます。
手書き作成時のマナー
履歴書を手書きする際、最も注意すべきなのは書き損じた場合の対応です。修正液や修正テープを使用して修正するのはマナー違反とみなされるため、間違えた場合は必ず新しい用紙に最初から書き直してください。
また、記入には黒のボールペン(ゲルインクなどが推奨されます)を使用し、消せるボールペンは公的な書類には適さないため使用を避けます。文字の大きさは枠に合わせて揃え、余白が目立たないようにバランスよく記入することがポイントです。
パソコン作成時のマナー
パソコンやスマートフォンアプリで作成する場合は、フォントの統一感に注意を払います。明朝体やゴシック体など、ビジネス文書として一般的なフォントを使用し、同じ書類の中で複数のフォントが混在しないように整えます。
完成したデータを企業にメールやWebフォームで提出する際は、レイアウト崩れを防ぐために必ず「PDF形式」に変換して送付します。ファイル名も重要であり、「202XMMDD_履歴書_氏名.pdf」のように、一目で誰の何の書類か分かるように名前を付けるのがビジネスマナーです。
これらの細かいマナーに不安がある場合は、転職エージェントのサポートを活用するのが確実な方法です。
求人数の豊富な転職エージェントでは、作成したデータの無料添削だけでなく、企業ごとの評価ポイントに合わせた具体的な修正アドバイスも受けられます。客観的なプロの視点を取り入れることで、書類選考の通過率を高めることが期待できます。
まとめ
履歴書と職務経歴書は、転職活動においてあなた自身の魅力を企業に伝えるための重要なツールです。基本戦略として、職務経歴書はビジネススキルの証明となるパソコンで作成し、履歴書は応募する企業や業界の傾向に合わせて手書きとパソコンを使い分けることが推奨されます。
もし手元にパソコンがなくても、スマートフォンアプリやコンビニのネットプリント機能を使えば、見栄えの良い書類を簡単に作成・提出することが可能です。
ツール選びで迷う時間を最小限に抑え、志望動機や自己PRの内容を深く練り上げることに集中してください。それぞれの書類の特性を理解し、あなたに最適な方法で書類を作成することが、納得のいく転職を叶えるための大きな第一歩となります。