インフラ・ネットワークエンジニア向け転職エージェントおすすめ5選
この記事の要約
インフラ・ネットワークエンジニアの転職において、自身のスキルを正しく評価してくれる転職エージェント選びは重要です。オンプレミスからクラウドへの移行が進む中、求められる技術や経験も変化しています。
本記事では、インフラ・ネットワークエンジニアにおすすめの転職エージェント5社を比較します。AWSやGCPなどのクラウド経験の活かし方や、保守運用から設計・構築へのキャリアパス、失敗しない選び方まで解説します。
インフラエンジニアの市場と年収

社会のITインフラを支えるインフラエンジニアやネットワークエンジニアは、開発系エンジニアとは異なる専門性が求められます。クラウド化の進展により、オンプレミスだけでなくAWSやGCPなどのクラウド環境の設計・構築スキルを持つ人材の需要が高まっています。
dodaの「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)」(2025年12月更新)によれば、サーバーエンジニアの平均年収は469万円、ネットワークエンジニアは455万円、セキュリティエンジニアは497万円となっています。また、経済産業省の「IT人材需給に関する調査(2019年3月公表)」では、2030年にIT人材が最大約79万人不足すると試算されており、インフラ領域を支えるエンジニアの需要も引き続き高い状態が続くと見込まれます。
自身の市場価値を正確に把握し、適切なキャリアパスを描くためには、IT業界の動向に詳しい専門家のサポートを受けることが有効です。
失敗しないエージェントの選び方
インフラエンジニアが転職エージェントを選ぶ際は、担当者がインフラ特有の技術や業務フローを理解しているかどうかが鍵となります。開発系エンジニア向けの求人が中心のエージェントでは、インフラ領域のスキルが正しく評価されない可能性があります。
専門用語と技術スタックの理解度
担当アドバイザーが、LinuxやWindows Server、Cisco製品などの基礎的な知識に加え、AWSやGCP、Azureといったクラウド技術、仮想化技術、コンテナ技術などの専門用語を理解しているかを確認します。面談の際に、自身の担当フェーズ(監視・保守、運用、要件定義、設計・構築)を伝えた際、適切な深掘り質問をしてくる担当者は信頼できる傾向があります。
総合型とIT特化型の使い分け
転職活動を効率的に進めるためには、総合型エージェントとIT特化型エージェントを併用することが推奨されます。総合型エージェントは、大手事業会社の社内SEやSIerの求人を幅広く保有しており、選択肢を広げるのに役立ちます。
一方、IT特化型エージェントは、業界の最新動向に精通しており、技術的なスキルを正しく評価した上で、専門性の高い求人を提案してくれます。目的や志向に合わせて、2〜3社に登録して比較検討するとよいでしょう。
おすすめ転職エージェント5選
インフラ・ネットワークエンジニアの転職支援に定評がある転職エージェントを5社紹介します。それぞれの特徴や強みを比較し、自身の目的に合ったサービスを選んでみてください。
| サービス名 | 対象層・専門領域 | 主な強み |
|---|---|---|
| レバテックキャリア | IT・Web業界経験者 | ハイクラス・クラウド案件への強みと年収アップ実績 |
| マイナビ転職ITエージェント | IT業界経験者全般 | IT業界専任体制による手厚いサポートと高い定着率 |
| Geekly(ギークリー) | IT・Web・ゲーム業界 | 独自アルゴリズムによる高いマッチング精度と早さ |
| リクルートエージェント | 全業種・全職種 | 豊富な案件網羅性と企業への交渉力 |
| 社内SE転職ナビ | 社内SE・情シス志望者 | 保守運用からのキャリアチェンジや自社内開発への強み |
レバテックキャリア
ハイクラス・クラウド案件に強いIT特化型
レバテックキャリアは、IT・Web業界のエンジニアに特化した転職エージェントです。支援実績10年のデータを基にしたサポートを提供しており、利用者の多くが年収アップを実現しています。
インフラ領域においては、AWSやGCPなどのクラウド環境の設計・構築案件や、ハイクラスな非公開求人を多数保有しています。担当アドバイザーは技術知識が豊富で、レジュメ添削から条件交渉まで一貫してサポートしてくれます。上流工程へのステップアップや、よりモダンな環境での開発を目指す経験者におすすめです。
マイナビ転職ITエージェント
手厚いサポートと高い定着率が魅力
マイナビ転職ITエージェントは、IT業界専任のアドバイザー体制を敷いている転職エージェントです。インフラ・ネットワーク等のIT職経験者が多数在籍しており、技術者の悩みに寄り添ったサポートを提供しています。
大手企業からスタートアップまで幅広い求人を扱っており、転職後の定着率は99.2%(2023年10月〜2024年9月実績)と高いマッチング精度を誇ります。面接対策や応募書類の添削など、転職活動の基礎から丁寧にサポートを受けたい方に適しています。
Geekly(ギークリー)
独自アルゴリズムによるスピーディーなマッチング
Geekly(ギークリー)は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。過去の膨大な選考データを活用した独自のマッチングアルゴリズムにより、希望条件に合致する求人を素早く提案してくれます。
インフラエンジニアからプロジェクトマネージャー(PM)やマネジメント職へのキャリアアップ支援のノウハウも蓄積されています。スピーディーに転職活動を進めたい方や、自身のスキルセットでどのようなキャリアパスが描けるかを知りたい方に向いています。
リクルートエージェント
豊富な求人網羅性と交渉力
リクルートエージェントは、全業種・全職種を網羅する国内大手の転職エージェントです。IT領域においても、大手事業会社のシステム部門やSIer、コンサルティングファームの求人を幅広く扱っています。
豊富な求人の中から、自身の希望に合った企業を比較検討できるのが大きなメリットです。また、企業とのパイプが太く、年収交渉や条件調整のノウハウも豊富です。利用者の多くが前職比で年収アップを実現しており、選択肢を最大限に広げたい方におすすめです。
社内SE転職ナビ
社内SE・情シスへのキャリアチェンジに特化
社内SE転職ナビは、社内SEや情報システム部門への転職に特化した専門サービスです。客先常駐(SES)や受託開発から、自社内開発や社内SEへキャリアチェンジしたいエンジニアから支持を集めています。
インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク経験者)のスキルは、社内インフラの整備やセキュリティ対策など、社内SEの業務と親和性が高い傾向があります。保守運用メインの業務から抜け出し、事業会社の社内SEとして腰を据えて働きたい方に適したサービスです。
経験者のキャリアパスと選択肢

インフラエンジニアやネットワークエンジニアとしての経験を活かし、次にどのようなキャリアを描けるかを把握することは重要です。現在のスキルセットを軸に、需要の高い領域へステップアップする道筋を解説します。
クラウドエンジニアへのステップアップ
もしあなたがオンプレミスの保守運用メインで、今後上流工程やクラウド(AWS/GCP)へキャリアアップしたいなら、既存のサーバーやネットワークの基礎知識、トラブルシューティングの経験が強力な武器になります。クラウド環境の構築においても、TCP/IPやルーティング、Linuxの知識は不可欠です。
独学でAWS認定資格などを取得し、意欲をアピールすることで、クラウド環境の設計・構築フェーズへ挑戦できる可能性が高まります。
セキュリティエンジニアへの転身
サイバー攻撃の高度化に伴い、セキュリティエンジニアの需要は急増しています。ネットワークの仕組みやサーバーの脆弱性に関する知識を持つインフラエンジニアは、セキュリティ分野への適性が高い傾向があります。
ファイアウォールの設定やアクセス制御の経験を活かし、セキュリティ診断やインシデント対応を担うポジションへキャリアチェンジする道もあります。
社内SE・情シス部門への転職
客先常駐や夜勤・休日対応の多さに悩んでいる場合、事業会社の社内SEや情報システム部門への転職が有力な選択肢となります。社内ネットワークの構築・運用、PCのキッティング、セキュリティ対策など、インフラエンジニアの経験を直接活かせる業務が多く存在します。
自社のビジネス成長にITの側面から貢献できるやりがいがあり、労働環境の改善も見込みやすい傾向があります。
登録から内定までの転職手順
転職エージェントを活用して内定を獲得するまでの手順と、インフラエンジニア特有の選考対策について解説します。
ステップ1:登録とキャリア面談
転職エージェントの公式サイトからプロフィールや簡単な経歴を入力して登録します。その後、担当アドバイザーとのキャリア面談が設定されます。
面談では、これまでの経験業務(サーバー構築、ネットワーク運用など)や、転職の目的(年収アップ、クラウド環境への移行、労働環境の改善など)を率直に伝えます。担当者に自身のスキルレベルを正確に把握してもらうことが、適切な求人紹介につながります。
ステップ2:職務経歴書の作成と応募
インフラエンジニアの職務経歴書では、携わったプロジェクトの環境や規模、担当フェーズを明記することが重要です。
- 職務経歴書に記載すべき項目
- 担当フェーズ(要件定義、設計、構築、テスト、運用保守など)
- 技術環境(OS、ミドルウェア、ネットワーク機器、クラウドサービスなど)
- プロジェクトの規模(サーバー台数、ユーザー数、拠点数など)
- チーム内での役割(リーダー、メンバー、後輩指導など)
これらの情報を整理することで、採用担当者に即戦力としての価値を伝えやすくなります。エージェントの添削サービスを活用し、より魅力的な書類に仕上げてから応募を進めます。
ステップ3:面接対策と選考
面接では、技術的なスキルだけでなく、問題解決能力やコミュニケーション能力も評価されます。インフラエンジニアの場合、過去の障害対応やトラブルシューティングの経験を語れるように準備しておくと効果的です。
「どのような問題が発生し、原因をどう特定し、どのように解決に導いたか」を論理的に説明することで、実務能力の高さをアピールできます。エージェントが提供する模擬面接や、企業ごとの過去の質問傾向を参考に対策を行いましょう。
ステップ4:内定・条件交渉・退職手続き
内定が出た後は、給与や入社日などの条件交渉を行います。エージェントが企業との間に立って交渉を代行してくれるため、希望条件を伝えやすくなります。
条件に合意したら、現職の退職手続きを進めます。インフラの運用保守を担当している場合、引き継ぎに時間がかかることが多いため、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
転職に関するよくある質問
Q. 未経験からインフラエンジニアになれるか?
未経験からでもインフラエンジニアを目指すことは可能です。ただし、経験者向けのハイクラスエージェントを利用すると、求められるスキル要件が高いためミスマッチになるリスクがあります。未経験者の場合は、未経験特化の転職エージェントや、資格取得を支援してくれるITスクールを活用し、基礎知識を身につけてから転職活動を始めることをおすすめします。
Q. CCNAやAWS認定などの資格は必須か?
資格が必須というわけではありませんが、選考において有利に働く傾向があります。特に実務経験が浅い場合や、オンプレミスからクラウドへキャリアチェンジしたい場合、資格は学習意欲や基礎知識の証明になります。CCNAやLinuC、AWS認定ソリューションアーキテクトなどの資格は、インフラエンジニアの転職市場で高く評価されやすいです。
Q. 夜勤や休日対応のない求人は見つかるか?
はい、見つけることは可能です。インフラの監視・保守フェーズでは24時間365日の対応が求められることが多いですが、設計・構築などの上流工程や、社内SEのポジションでは、夜勤や休日対応が少ない傾向があります。転職エージェントに「労働環境の改善」を希望条件として伝え、働きやすい環境が整っている企業の求人を紹介してもらうとよいでしょう。
まとめ
インフラ・ネットワークエンジニアの転職では、自身の持つ専門的なスキルを正しく評価し、適切なキャリアパスを提案してくれる転職エージェントを選ぶことが成功の鍵となります。
オンプレミスからクラウドへの移行や、セキュリティ領域への展開など、インフラエンジニアの活躍の場は広がっています。まずは、IT業界に強い転職エージェントに登録し、キャリア面談を通じて自身の市場価値や可能性を探ってみることをおすすめします。専門家の客観的なアドバイスを受けることで、理想のキャリアへの第一歩を踏み出しやすくなります。