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更新日:2026/07/22

未経験から航空業界へ転職!ANAグランドスタッフなどの中途採用事情と対策

未経験から航空業界へ転職!ANAグランドスタッフなどの中途採用事情と対策

この記事の要約

未経験から航空業界へ転職したい方に向けたガイドです。航空業界にはさまざまな職種がありますが、本記事では未経験の入口として代表的な「グランドスタッフ」を中心に取り上げ、採用の規模が大きいANAグループを具体例に解説します。

コロナ後に採用が回復した今、航空業界の中途採用の状況、グランドスタッフの仕事内容と求められるスキル(語学・TOEICの目安)、グランドスタッフ以外の職種、そして未経験から内定に近づく志望動機・面接対策と応募ルートまでを紹介します。

未経験から航空業界を目指す

窓から青空を見上げる希望に満ちた女性

空港で颯爽と乗客を案内するグランドスタッフの姿に憧れ、「自分も航空業界で働きたい」と考える方もいるでしょう。一方で、「未経験でも入れるのだろうか」「英語ができないと難しいのでは」「そもそも今も採用しているのか」といった不安から、一歩を踏み出せずにいることもあるかもしれません。

華やかに見える仕事だけに、現実の中途採用の状況や仕事内容が分からず、情報を集めあぐねている方もいるかもしれません。航空業界の採用は回復傾向にあり、未経験からでも挑戦できる道はあります。ただし人気の高い業界のため、事前に採用事情と対策を知っておくことが大切です。

なお、航空業界に限らない未経験からの異業種転職の進め方は、以下の記事で整理しています。

参考記事:異業種転職・キャリアチェンジガイド!未経験から正社員求人を探すコツ

航空業界の中途採用の今

航空業界はコロナ禍で採用を大きく絞っていましたが、その後は需要の回復とともに採用を拡大しています。ANAグループは2026年度入社の新卒採用をグループ37社・約3,000名規模で募集し、客室乗務職はANAやPeachで採用予定数を前年比約2倍に拡大しました。あわせて、オペレーションや整備技術などを含むグローバルスタッフ職のキャリア採用(中途)のエントリー受付も行っています。

JALグループも2026年度入社の新卒採用を約1,600名規模で行い、採用体制を強化するために「JALグループリクルートセンター」を新設しました。JALは転職市場で人気が高く難易度も高いとされますが、中途採用に前向きな姿勢がうかがえます。

このように、航空業界は再び人材を積極的に採用する局面にあり、未経験者にも門戸は開かれています。ただし人気業界だけに倍率は高く、狭き門であるのも事実です。採用の有無や職種は時期・会社によって変わるため、志望する会社の最新の採用ページで確認しましょう。

航空業界には客室乗務職や整備などさまざまな職種がありますが、その中でも未経験・異業種から挑戦しやすい代表的な入口が、空港で働くグランドスタッフです。接客経験を活かしやすく、募集も見つけやすいことから、航空業界への転職を考えるときにまず候補になりやすい職種といえます。その仕事内容から、順に見ていきます。

グランドスタッフの仕事内容

グランドスタッフは、空港で乗客が飛行機に乗るまでをサポートする地上の接客職です。まずはどのような業務があるのかを見ていきましょう。

カウンター・ゲート業務

カウンター業務では、搭乗券の発券や搭乗手続き、手荷物の預かり、乗客からの問い合わせ対応を行います。搭乗ゲート業務では、搭乗案内や座席の調整、出発時刻の管理などを担当します。多様な乗客と直接接するため、丁寧で臨機応変な対応が求められる仕事です。

バックオフィス・その他の業務

カウンターやゲートの表舞台だけでなく、出発便や到着後の情報管理、便の遅延・変更時の調整といったバックオフィス業務も、グランドスタッフの重要な役割です。天候不良やトラブルで便が乱れたときには、乗客への案内や便の振り替え対応などで冷静な判断力が求められる場面もあります。

働き方の特徴

空港は早朝から深夜まで運航しているため、グランドスタッフはシフト制での勤務が一般的です。連休や繁忙期はとくに慌ただしくなり、立ち仕事も多い職種です。華やかなイメージで語られることも多いものの、実際は体力と気配りが必要な現場の接客業です。仕事の実態を理解したうえで志望することが、入社後のギャップを防ぐポイントになります。

グランドスタッフの採用と研修

グランドスタッフの採用は、航空会社の本体ではなくグループ会社が担うことが多いのが特徴です。採用規模の大きいANAグループを例にとると、グランドスタッフはANA本体ではなく、ANAエアポートサービス、ANA成田エアポートサービス、ANA大阪空港、ANA中部空港といった各地の空港運営会社が採用します。応募先を探すときは、こうしたグループの空港会社の採用情報を確認していくことになります。

雇用形態にも特徴があります。まず契約社員として入社し、実績に応じて正社員登用を目指す形をとる会社もあります。雇用形態や勤務する空港は会社ごとに異なるため、応募前に「正社員か契約社員か」「勤務地はどこか」「登用制度があるか」まで確認しておくと、入社後のミスマッチを防げます。

未経験者向けには研修が用意されているのが一般的です。入社後はまず座学で基礎を学び、段階的に搭乗手続きやゲート業務へと仕事の幅を広げていく流れが多く、接客が未経験でも始めやすい環境が整えられています。異業種からの転職では、まず入りやすい形で経験を積み、その後にステップアップするという考え方も選択肢になります。

求められるスキルと語学

グランドスタッフに求められるのは、接客・対人対応力です。国内外のさまざまな乗客に対して、落ち着いて丁寧に、状況に応じて臨機応変に対応する力が重視されます。販売や飲食などで接客を経験してきた人は、その力を活かしやすい職種です。

次に重要なのが語学力です。空港は国際的な環境のため、英語での対応が求められる場面があります。語学の目安として使われるTOEICのスコアは採用する会社によって異なり、たとえばANA成田エアポートサービスはTOEIC550点もしくは英検2級以上、ANA大阪空港は英検2級もしくはTOEIC500点程度以上、ANA中部空港はTOEIC550点以上または同等の英語力が望ましいとされています。あくまで望ましい目安であり、必須の基準は会社や年度によって変わるため、志望先の採用ページで確認してください。

このほか、早朝・深夜のシフトに対応できる体力や、チームで連携して働く協調性も求められます。

グランドスタッフ以外の主な職種

ここまではグランドスタッフを中心に見てきましたが、航空業界にはほかにも未経験から挑戦できる職種があります。視野を広げるために、代表的なものを知っておきましょう。

客室乗務職(CA)

機内で乗客の安全と快適さを支える職種です。保安要員としての役割と接客の両面が求められ、語学力やホスピタリティが重視されます。近年は採用を拡大している会社もあり、未経験・第二新卒からの応募も可能な募集があります。

航空整備士

航空機の点検・整備を担う専門職です。安全運航を支える責任の大きな仕事で、専門的な知識や資格が求められる場面が多く、未経験の場合は専門学校での学習や、整備関連の求人からの段階的なキャリア形成が一般的です。

グランドハンドリング

到着した航空機への貨物・手荷物の積み降ろし、機体の誘導、給油などの地上支援を担う職種です。体力を要する現場仕事ですが、未経験歓迎の募集もあり、航空業界への入り口として選ぶ人もいます。

未経験からの志望動機・面接対策

部屋でノートを開いて真剣に面接の準備をする女性

未経験から航空業界を目指すうえで鍵になるのは、これまでの経験を航空の現場でどう活かせるかを翻訳して伝えることです。もしあなたに販売や接客の経験があるなら、その顧客対応力は空港カウンターでの接客にそのまま活きます。飲食店で培ったホスピタリティ、営業で鍛えたコミュニケーション力、独学や留学で身につけた語学も、有力なアピール材料になります。

志望動機は、「空港で働くのが憧れだった」という思いだけで終えないことが大切です。なぜその会社を選ぶのか、自分の経験を通じて何を提供できるのかまで言語化すると、説得力が高まります。たとえば「接客業で身につけたお客様目線の対応を、空港という舞台で活かしたい」というように、経験と志望先を結びつけて語ります。

志望動機を組み立てるときは、「なぜ航空業界か」「なぜその会社か」「自分は何を提供できるか」の3点をそろえると、筋の通った説明になります。この3点のうち一つでも欠けると、憧れだけの志望動機に見えてしまいがちです。前職の退職理由を聞かれた場合も、不満を並べるのではなく「接客の幅を広げたい」といった前向きな動機に結びつけると印象がよくなります。

面接では、話す内容だけでなく、笑顔や身だしなみ、想定外の質問への臨機応変な受け答えも見られます。グランドスタッフは乗客の第一印象を左右する仕事のため、面接そのものが接客の適性を見る場と考え、明るく落ち着いた受け答えを練習しておくとよいでしょう。声のトーンや姿勢まで意識すると、接客職としての適性が伝わりやすくなります。

航空業界への転職の進め方

実際に応募へ動くときは、複数のルートを併用するのが現実的です。まず、志望する空港運営会社(ANAグループの各空港会社など)や航空会社の採用ページを直接確認し、募集職種・応募条件・エントリー時期を把握します。人気業界で募集情報が限られることもあるため、こまめにチェックするとよいでしょう。

あわせて、中途採用では転職エージェントや求人サイトを併用すると、非公開の求人情報や、書類添削・面接対策といったサポートを受けられます。未経験からの異業種転職では、自分の経験をどう伝えれば航空業界で評価されるかをプロに相談できる点も心強いといえます。

よくある質問

Q. 未経験でもグランドスタッフになれますか?

未経験からの採用も行われており、入社後の研修で基礎から学べる体制が整えられています。接客経験や語学力があると有利ですが、必須ではありません。人気職種のため倍率は高く、志望動機や接客での適性を伝えることが大切です。

Q. 英語(TOEIC)はどのくらい必要ですか?

会社によって目安が異なります。ANAグループの空港会社ではTOEIC500〜550点程度や英検2級を望ましいとする例があります。必須の基準は会社・年度で変わるため、志望先の採用ページで確認してください。

Q. グランドスタッフ以外にどんな職種がありますか?

客室乗務職、航空機の整備、地上で航空機を支援するグランドハンドリングなどがあります。それぞれ求められるスキルや働き方が異なるため、興味のある職種の採用情報を調べてみるとよいでしょう。

まとめ

航空業界はコロナ後に採用が回復し、ANA・JALとも採用を拡大しています。グランドスタッフはANAグループの空港会社などが採用し、未経験者向けの研修も用意されているため、接客力や語学を活かして未経験から挑戦できる職種です。求められるのは接客・対人対応力と、会社ごとに目安の異なる語学力です。

まずは志望する空港会社や航空会社の採用ページで、今出ている募集と応募条件を確認してみましょう。あわせて転職エージェントに登録すれば、非公開の求人や選考対策の情報も得られます。自分の接客経験を航空の現場向けに言い換えて準備しておくと、書類・面接で強みになります。グランドスタッフにこだわらず、グランドハンドリングなど入りやすい職種から航空業界に足を踏み入れる道もあることを覚えておくと、選択肢が広がります。

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