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更新日:2026/08/18

G検定対策アプリ・学習ツール5選|選び方とスキマ時間の使い分け

G検定対策アプリ・学習ツール5選|選び方とスキマ時間の使い分け

この記事の要約

G検定の対策に使える学習ツールを、提供元まで確認できるものから5つ紹介します。選ぶ基準は好みではなく試験の形式です。オンライン試験は試験時間100分に対して出題数145問程度で、日本ディープラーニング協会(JDLA)は合格ラインを開示していません。この2つの事実から、どういう状態を作れば解けるのか、そのためにどの道具をどの時間帯で使うのかを順に整理します。アプリで測れることと測れないことの切り分けも扱います。

アプリだけで受かるのか

スマホを手に持ち考え込むビジネスパーソン

まとまった学習時間が取れず、通勤や休憩の時間で進めたい。書店で公式テキストを手に取ってみたものの分量に気後れして、まずアプリから始められないかと探し始める。そこで「アプリだけで合格した」という体験談を見かけて、本当にそれで足りるのか判断がつかなくなる。この段階で止まってしまうことがあります。

この問いには、そのままの形では答えが出ません。理由は、JDLAが「合格ラインおよび得点については開示しておりません」としているためです。合格に必要な得点が公表されていない以上、アプリの正答率が8割に届いたから足りている、という判断が原理的にできません。アプリが表示するのは、出題された問題のうち何問解けたかという割合であって、合格の可能性ではありません。

ですから問いを置き換えます。アプリで何が測れて、何が測れないのか。測れるのは、分野ごとにどこで詰まるかという学習の穴です。測れないのは、本番の時間配分に耐えられるかという処理の速さです。この2つは別の道具で確かめる必要があります。

試験の形式から逆算する

道具の選び方は、試験の形式から決まります。まず数字を押さえます。

JDLAによると、オンライン試験は試験時間100分で出題数145問程度、会場試験は試験時間120分で出題数145問程度です。いずれも知識問題の多肢選択式で、オンライン試験は自宅から受験します。受験資格に制限はなく、受験料は一般13,200円、学生5,500円(いずれも税込、2026年8月時点)です。2026年はオンライン試験が年6回、会場試験が年3回実施されます。

項目オンライン試験会場試験
試験時間100分120分
出題数145問程度145問程度
出題形式知識問題(多肢選択式)知識問題(多肢選択式)
受験場所自宅試験会場

ここから1問あたりの持ち時間を出します。オンライン試験の100分は6,000秒で、これを145問で割ると1問あたり約41秒です。設問と選択肢を読む時間を含めての41秒なので、迷って考え込む余裕はありません。その場で調べようとすれば、その1問で持ち時間の何倍も使うことになります。

つまり学習の目標は「知っている」ではなく「見た瞬間に選べる」状態です。用語を思い出そうとして数秒かかる状態では、145問を100分で通せません。この違いが、道具の選び方を決めます。反復して反応速度を上げるための道具と、本番の時間で通す練習をするための道具は別物だ、ということです。

合格ラインが開示されていないことは、目標の置き方にも効いてきます。模試の得点に目標値を設定できないうえ、結果通知も試験から2〜3週間程度かかるため、当日の手応えで判断することにもなりません。代わりに置ける目標は、分野ごとに解けない問題を減らすことです。

分野ごとの穴を潰すには、そもそも出題範囲がどう区切られていて、この試験がどう位置づけられているかを先に押さえておくと迷いません。

参考記事:G検定(ジェネラリスト検定)とは?難易度や転職への活かし方

おすすめの学習ツール5選

ここで挙げる5つは、いずれもJDLAが公式サイトの学習コンテンツ紹介ページに提供元つきで掲載しているか、提供元の公式ページとアプリストアで内容を確認できるものです。学習ツールを探すときは、提供元と対応シラバスをたどれるかどうかを先に見ておくと、情報が更新されないまま残っているものを避けられます。

ツール名提供元形態費用
G検定対策アプリ株式会社Beyontアプリ(iOS・Android)1,200円(税込)買い切り
G検定|試験対策アプリ|トレ速YUMELABO, K.K.アプリ(iOS・Mac)無料・アプリ内購入あり
G検定模擬テストと公式例題解説Study-AI株式会社Webサイト無料(ベータ版として公開)
G検定 模擬試験 – ディープロ EXAM株式会社ダイビックWebサイト無料
最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)問題集 第2版技術評論社書籍2,728円(税込)

G検定対策アプリ

株式会社Beyont(旧社名は株式会社スキルアップNeXt)が提供する買い切り型のアプリです。最新シラバスに対応したオリジナル問題を371問収録しています(提供元表記で2024年10月時点)。価格は1,200円(税込)で、iOSとAndroidの両方に対応しています。

このアプリの持ち味は、カテゴリごとの理解度と学習の進捗率が可視化される点です。試験日までの学習ペースの目安も見られます。前のセクションで挙げた「分野ごとに解けない問題を減らす」という目標に、そのまま対応する作りになっています。どの分野で詰まっているかを把握したい段階で効きます。

G検定|試験対策アプリ|トレ速

YUMELABO, K.K. が提供するアプリです。無料で使い始められ、G検定をアンロックするアプリ内購入が480円という構成になっています(App Storeの表記、2026年8月時点)。iPhone・iPadはiOS 15.6以上、MacはmacOS 12.5以上(Apple M1以降のチップ)に対応しています。

学習形式は穴埋め式の一問一答で、テンポよく解ける作りです。忘却曲線に基づいて出題するおまかせモード、間違えた問題だけを出すリベンジモード、タイムアタック、ブックマーク、メモの機能があります。JDLAの試験シラバス最新版に準拠し、「人工知能とは」から「AI倫理・AIガバナンス」までの10分野に対応しています。短い時間で反応速度を上げたい場面に向きます。

G検定模擬テストと公式例題解説

Study-AI株式会社が提供するWebサイトです。直前対策として200題以上(120分の模擬試験形式)と、新シラバスに対応した約100題があり、合計300題以上を無料で使えます。ただし提供元はベータ版として無料公開している旨を示しているため、利用の前に現在の条件を確認してください。

問題量が確保できるので、分野ごとの演習を数をこなして進めたい段階に向きます。無料で始められる点も、最初の1つとして選びやすい理由になります。

G検定 模擬試験 – ディープロ EXAM

株式会社ダイビックが提供するWebサイトで、無料で使えます。本番の認定試験と同じ形式で模擬試験を受験でき、計226問からランダムに200問が出題されます。

役割は前の3つと違います。分野ごとの理解度ではなく、時間を計って通しで解く練習をするための道具です。出題数は本番の145問程度とは異なりますが、多肢選択式を続けて処理するときの疲れ方や、迷った問題を飛ばして戻る判断は、通しで解いてみないと分かりません。

最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)問題集 第2版

技術評論社から出ている書籍です。著者は株式会社AVILENの高橋光太郎、落合達也、渡邉雅也、志村悟、長谷川慶の各氏で、2022年8月23日発売、412ページ、定価2,728円(税込、2026年8月時点)です。

解説が206ページを占めており、G検定で頻出の「AIの社会実装」分野と「ディープラーニングの手法」に問題が集中しています。7章構成で、各章に用語解説が付いているため、試験前の見直しに使えます。購入特典としてオンライン模試1回分が付きます。アプリで間違えた問題の背景を、腰を据えて読んで埋めたいときの相棒になります。ただし発売から時間が経っているため、購入前に対応シラバスを確認してください。

2つ以上を組み合わせる

学習ツールを5つ紹介しましたが、どれか1つで対策が完結するものはありません。理由はこの記事の冒頭で触れたとおりです。アプリで測れるのは分野ごとの学習の穴で、測れないのは本番の処理速度でした。前者は分野ごとの理解度が見えるツールが、後者は時間を計って通しで解けるツールが担うため、どちらか一方だけでは足りません。5つのツールを役割で整理すると、次の4つに分かれます。

  • 反応速度を上げる
    • トレ速(穴埋め式の一問一答)
  • 分野ごとの理解度を測る
    • G検定対策アプリ
    • G検定模擬テストと公式例題解説
  • 本番の時間で通す
    • ディープロ EXAM
  • 解説で背景を埋める
    • 最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)問題集 第2版

そのうえで、置かれている状況に合わせて組み方を変えます。

まとまった時間が取れない場合は、反応速度を上げるアプリと分野ごとに測るアプリを軸にして、本番形式の模試は受験の2週間前に1回だけ通します。日々の学習を短い単位で回せるので、続けやすい組み方です。模試を1回に絞るのは、通しで解くには2時間近くを確保する必要があるためです。

基礎から不安な場合は、書籍の解説を読みながら分野ごとの演習を回します。用語の意味が分からないまま一問一答を続けても、選択肢を消去法で当てるだけになって定着しません。解説で背景を掴んでから反復に入るほうが、結果的に短くなります。

受験まで日が近い場合は、順番を逆にします。先に本番形式の模試を1回受けて、落とした分野を特定してから、その分野をアプリで潰します。残り時間が限られているときは、全体を均等に回すより、外した分野に寄せたほうが効きます。

道具を増やすこと自体は目的になりません。並行して使うのは2つか3つまでにして、役割が重なるものは1つに絞ってください。4つも5つも同時に開くと、どれも中途半端なまま試験日が来ます。

スキマ時間の使い分け

カフェのテーブルでノートを開いて学習する人

持ち時間の長さで、できることが変わります。同じ「スキマ時間」でも5分と30分では向いている作業が違うので、あらかじめ決めておくと迷いません。

5分程度なら、一問一答を数問解きます。アプリを開いて解いて閉じるまでで完結するので、電車を待つ時間やエレベーターの中でも成立します。10分から20分あれば、分野を1つ決めて演習します。分野を絞るのは、切り替えのたびに頭の中の文脈を作り直す時間がもったいないためです。

30分取れるなら、間違えた問題の解き直しと解説の読み込みに使います。ここで書籍の該当箇所を開くと、アプリの短い解説では届かない背景まで補えます。そして120分まとまって取れる日を1日だけ作って、本番形式の模試を通しで1回受けます。

模試だけはスキマ時間で代替できません。試験時間そのものを再現しないと、後半で集中が落ちる感覚や、迷った問題を飛ばして戻るタイミングの判断が身につかないためです。10問ずつ12回に分けて解いても、通しで解いたことにはなりません。

もしあなたが通勤で片道30分あるなら、往路を新しい分野の一問一答、復路を間違えた問題の解き直しに分けてみてください。同じ60分でも、入れる作業と出す作業を分けたほうが定着します。間違えた問題だけを出すリベンジモードのような復習機能は、この復路の使い方と噛み合います。

使う前に確かめること

購入や登録の前に、3つだけ確認してください。どれも後から取り返しがつきにくい部分です。

ひとつめは対応シラバスです。G検定のシラバスは改訂されるため、ツールの説明に書かれている対応シラバスと、問題数の時点表記を見てください。この記事で挙げた問題数も、提供元が示した時点の値です。実際には増えている場合があります。

ふたつめは現在の提供条件です。無料で公開されているものの中には、ベータ版としての公開など、条件つきのものがあります。この記事を読んだ時点と、実際に使う時点で条件が変わっている可能性があるので、提供元のページで確かめてから使い始めてください。

みっつめは出題形式の一致です。本番は知識問題の多肢選択式なので、記述式やクイズ形式に寄ったツールは本番の感覚とずれます。楽しく続けられることと、本番で解けることは別の話です。

なお、JDLAは公式サイトで学習コンテンツを一覧にしています。この記事で挙げた5つ以外にも、eラーニングや講座、練習問題を収録したコースが提供元つきで掲載されているので、自分に合うものを探す起点として使えます。

よくある質問

Q. G検定のアプリはどれを選べばいいですか?

学習のどの段階にいるかで変わります。用語を覚える段階なら穴埋め式の一問一答が向き、分野ごとの穴を探す段階ならカテゴリ別の理解度が見えるものが向きます。試験が近いなら、時間を計って通しで解ける模試型を優先してください。1つのアプリで全部をまかなおうとすると、どこかが手薄になります。

Q. アプリだけで合格できますか?

アプリの得点で合否の見込みは測れません。JDLAが合格ラインおよび得点を開示していないためです。加えて、アプリでの学習は1問ずつ区切って解く形なので、100分で145問程度を続けて処理する練習にはなりません。分野ごとの演習をアプリで進めたうえで、本番の時間で通す練習を別に用意してください。

Q. 試験中に調べながら解いてもよいのですか?

受験規約は申込時に同意する形になっており、内容は受験サイトで確認してください。ここでは規約の解釈には踏み込みません。ただし時間の面から言えば、オンライン試験は100分に対して出題数が145問程度で、1問あたり約41秒しかありません。調べる前提で準備をしても、実際にはその時間が取れないと考えておくのが現実的です。

Q. 無料のツールだけで進められますか?

無料で使えるものがあります。模擬テストと公式例題解説は合計300題以上を無料で公開しており、本番形式の模試も無料で受けられるものがあります。ただし提供条件が変わる場合があるため、使う直前に提供元のページで確認してください。解説の厚さを求める場合は、書籍を1冊足すと理解の詰まりが減ります。

まとめ

G検定の道具選びは、好みではなく試験の形式から決まります。押さえておきたいのは次の4点です。

  • 1問あたり約41秒という制約から逆算する
    • 目標は「知っている」ではなく「見た瞬間に選べる」状態
  • アプリで測れるのは解けた問題の割合まで
    • 合格ラインが開示されていないため、点数を目標に置けない
  • 役割の違う道具を2つか3つ組み合わせる
    • 反応速度、分野別の理解度、本番形式、解説の4役割から選ぶ
  • 使う前に対応シラバスと提供条件を確認する
    • 問題数や無料の条件は時点によって変わる

最初の一歩は、無料のツールを1つ入れて、今日の移動時間に10問だけ解いてみることです。10問解けば、自分がどの分野で詰まるかの見当がつきます。そこから足りない役割の道具を足していけば済むので、この記事で挙げた5つを最初から揃える必要はありません。

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