営業の職務経歴書の書き方!20代未経験・異業種からの転職
この記事の要約
「今の経歴で、本当に営業職として採用されるのだろうか」と不安を抱えている20代の方は多い傾向にあります。特別なスキルや職歴がなくても、職務経歴書の書き方を工夫するだけで、未経験からでもポテンシャルをアピールすることが可能です。
本記事では、採用担当者が実際に評価するポイントを押さえながら、未経験や異業種からの転職で受かる職務経歴書の見本とフォーマットを解説します。
営業職への転職成功を左右する「職務経歴書」の重要性

営業職の職務経歴書を作成する際、多くの人が「実績の数字」ばかりを気にする傾向があります。しかし、職歴に自信がない20代であっても、書き方次第で採用担当者に高く評価される可能性は十分にあります。
採用担当者は、単なる売上の数字以上に、その背後にある「プロセスや取り組み姿勢(再現性)」を重視していると言われています。リクナビNEXTの採用担当者向け調査によれば、職務経歴書で重視する項目の上位は「仕事内容」「仕事への取り組み姿勢」「成果」の順となっており、日々のスタンスが評価の鍵を握ることが示唆されています(出典: リクナビNEXT「採用実態調査」、2017年)。
また、株式会社セレブリックスと株式会社IDEATECHの共同調査においても、採用担当者の多くが「成果を上げた要因がわかるエピソード」の記載を求めていることが明らかになっています(出典: 株式会社セレブリックス・株式会社IDEATECH「若手営業職の職務経歴書における採用実態調査」)。
つまり、未経験からの転職であっても「これまでどのような課題に向き合い、どう工夫して乗り越えてきたか」というプロセスを具体的に言語化することができれば、営業職としての適性をアピールできると考えられます。
営業職の職務経歴書の基本フォーマットと項目
営業職の職務経歴書の見本として、全体を分かりやすく構成するための基本フォーマットをご紹介します。採用担当者がパッと見て全体像を把握できるよう、以下の4つの項目を見出しとして整理します。
職務要約
職務経歴書の冒頭に配置する、あなたの経歴の「あらすじ」です。200〜300文字程度で、これまで経験してきた業務内容と、そこから得られたスキルや実績を簡潔にまとめます。
職務経歴・業務内容
過去に在籍した企業ごとに、具体的な業務内容を記載する項目です。在籍期間、会社規模、事業内容に加えて、自分が担当していた業務の範囲や役割を箇条書きで分かりやすく整理します。
活かせる経験・知識・スキル
これまでの業務を通じて身につけた、新しい職場で活かせる専門知識や汎用的なスキルを記載します。営業職であれば、顧客対応力、課題解決力、PCスキルなどを具体的にアピールします。
自己PR
あなたの強みや仕事に対するスタンスを、具体的なエピソードを交えて伝える項目です。実績の裏付けとなる行動プロセスを論理的に説明し、入社後にどう貢献できるかを提示します。
採用担当者の目を引く「職務要約」の書き方と例文
職務要約は、採用担当者が一番最初に目を通す重要な項目であり、書類通過率を大きく左右する傾向があります。前述のセレブリックス等の共同調査によれば、若手営業職の書類選考において「営業スキルの可視化・言語化」が不足していると評価されるケースが多いと報告されています。
そのため、未経験であっても自分の経験を営業の文脈に翻訳して言語化することが求められます。ここでは、異業種から営業職を目指す方向けに、職務要約の例文をご紹介します。
接客・販売職から営業へ転職する場合の例文
大学卒業後、株式会社〇〇に入社し、アパレル店舗での販売および接客業務に約3年間従事してまいりました。
店舗では幅広い年代のお客様に対して、ニーズを丁寧にヒアリングし、最適な商品を提案する「提案型接客」に注力しました。その結果、顧客満足度の向上に貢献し、店舗の売上目標を連続して達成する一助となりました。
この接客経験で培った「顧客の潜在的な課題を引き出すヒアリング力」と「信頼構築力」は、法人営業における新規開拓や提案業務においても活かせると考えております。
事務職から営業へ転職する場合の例文
株式会社〇〇にて、営業事務として約4年間にわたり営業部門のサポート業務に従事してまいりました。
見積書や契約書の作成、顧客からの電話対応に加え、営業担当者がスムーズに商談を進められるよう、顧客データの分析や資料作成の改善を自発的に行いました。業務効率化を進めた結果、チーム全体の残業時間削減にも貢献しております。
事務職として培った「正確な事務処理能力」や「先回りしてサポートする調整力」を活かし、今度は自らが顧客の課題解決に直接貢献できる営業職として成果を出したいと考えております。
「業務内容」と「実績」を具体的にアピールする書き方
業務内容を職務経歴書に記載する際は、文章で長く説明するよりも、箇条書きを用いて視覚的に見やすく整理する書き方が推奨されます。 営業経験がなくても、前職の業務内容を「数字(KPI)」を用いて具体的に表現することで、論理的思考力をアピールできます。
- 接客・販売の場合
「1日の平均接客数」「店舗の売上達成率」「顧客アンケートによる満足度のスコア」などを記載します。 - 事務職の場合
「1日の処理件数」「業務改善によって削減できた時間」「ミス発生率の低下実績」などを数値化して示します。
このように、どのような業務であっても「目標に対してどのように行動し、どんな数字を残したか」を整理することが、評価を高めるポイントとなります。
未経験・スキルに自信がない人向けの「自己PR」作成術

これといった実績がないと悩む方には、「STAR法」を用いた論理的な自己PRの作成をおすすめします。STAR法とは、以下の4つの要素でエピソードを構成するフレームワークです。
- Situation(状況): どのような環境や課題があったか
- Task(課題): その状況で、自分に何が求められていたか
- Action(行動): 課題に対して、具体的にどのような行動をとったか
- Result(結果): その結果、どのような成果や学びが得られたか
このフレームワークを使うことで、華々しい数字がなくても、あなたの「課題解決に向けたプロセス」を説得力を持って伝えることができます。
異業種の経験を営業のスキルに変換する
もしあなたが接客経験しかないなら、日々の業務で培った「顧客のニーズを汲み取る力」や「クレーム対応で培った対人折衝力」は、営業職における「ヒアリング力」や「関係構築力」として高く評価される傾向があります。
「前職ではクレーム対応を任されることが多く、お客様の不満を丁寧に聞き出すことで信頼回復に努めました。この経験は、営業において顧客の潜在的な課題をヒアリングし、適切な提案を行う際に必ず役立つと考えます」といったように、経験と営業の業務を結びつけることで、採用担当者に活躍するイメージを持たせることが可能です。
職務経歴書を書く際の注意点・やってはいけないNG行動
職務経歴書を作成するにあたり、書類選考で不採用になりやすい、あるいは入社後のミスマッチを引き起こすリスクがあるNG行動について解説します。
実績の虚偽や誇張記載
自分を良く見せようとして、達成していない数字を記載したり、他人の成果を自分のものとして書いたりすることは絶対に避けてください。面接で具体的なプロセスを深掘りされた際に必ず矛盾が生じ、不信感を与えてしまいます。
また、仮に誇張した内容で入社できたとしても、入社後に過度なノルマを課されるなど、ブラック企業に付け込まれるリスクが考えられます。
ネガティブな退職理由の記載
「人間関係が悪かった」「残業が多すぎた」といったネガティブな不満をそのまま記載することは推奨されません。事実であったとしても、採用担当者には「他責思考があるのではないか」と受け取られる可能性があります。
「新しい環境で〇〇に挑戦したい」といった前向きな表現に変換して記載することが重要です。
具体性のない抽象的なアピール
「コミュニケーション能力には自信があります」「一生懸命頑張ります」といった抽象的な表現だけでは、他の候補者との差別化が難しくなります。必ず「どのような場面で、どのようにコミュニケーションを発揮したのか」という具体的なエピソードを添えるようにしてください。
職務経歴書を仕上げるなら転職エージェントを活用しよう
職務経歴書を自力で作成することに不安を感じる場合は、プロの第三者である転職エージェントのサポートを活用することが、転職成功への近道となる傾向があります。
特に20代や未経験からの転職支援に強いエージェントでは、無料で「職務経歴書の添削」や「面接対策」を実施しています。プロの目線を借りることで、自分では気づけなかった強みを引き出してもらい、選考通過率を高めることが期待できます。
マイナビジョブ20’s
20代の転職に特化した手厚いサポートが特徴です。未経験歓迎の求人を多く保有しており、ポテンシャルをアピールするための職務経歴書の書き方を丁寧に指導してくれる傾向があります。
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まとめ
職務経歴書は、単なる過去の職歴の羅列ではなく、あなたの「未来のポテンシャルを示すプレゼン資料」です。未経験や異業種からの挑戦であっても、これまでの経験を正しく言語化し、プロセスや仕事への姿勢を具体的にアピールすることで、採用担当者の評価を得ることは可能です。
自分一人で書き上げるのが難しいと感じたときは、無理をせずに転職エージェントの添削サービスなどのサポートを頼ることも有効な手段です。客観的なアドバイスを取り入れながら、自信を持って応募できる職務経歴書を完成させ、優良企業への営業職転職を成功させてください。