高校・大学の学校事務職員へ転職!20代未経験から正社員になる方法
この記事の要約
学校事務・大学事務は、落ち着いた環境で働けると人気の事務職です。ただ「20代未経験でも正社員になれるのか」「公立と私立、大学で何が違うのか」が分かりにくく、一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。この記事では、設置主体(公立・私立・国立大学法人)で異なる採用ルートと、専任職員(正社員)の狭き門の実態、未経験から契約・派遣を経て正社員を目指す現実的なステップ、求人の探し方までを整理します。自分に合った入り方を見つける材料にしてください。
学校事務・大学事務の仕事内容とは?

学校事務・大学事務は、学校運営を裏側から支える仕事です。主な業務には、窓口・受付対応、書類やデータの管理、経理・会計、備品管理、教職員のサポート、学生・保護者への対応などがあります。
同じ「学校事務」でも、小中高・大学・専門学校で規模や業務範囲は変わります。小さな学校では一人が幅広い業務を担う一方、大学のように規模が大きい職場では、財務・入試・学生支援など部署ごとに専門化されているのが一般的です。人と接しながらも、正確で丁寧な事務処理が中心となる点は共通しています。
大学・高校で違う?設置主体別の採用と雇用形態
学校事務でつまずきやすいのが、「学校の設置主体によって採用ルートも身分もまったく違う」という点です。大きく3つに分かれます。
- 公立学校(小中高):学校事務職員は地方公務員です。各都道府県・市町村が実施する地方公務員採用試験に合格する必要があり、区分は「学校事務」「教育事務」などと呼ばれます。採用後は数年ごとの人事異動があります。
- 私立学校・私立大学:学校法人が独自に採用します(公務員ではありません)。筆記試験・面接・小論文など選考内容は学校ごとに異なり、系列校へ異動する場合もあります。
- 国立大学法人:「国立大学法人等職員採用試験」に合格するルートが中心です。全国をいくつかの地区に分けて年1回実施されます。
雇用形態も、正社員・公務員にあたる専任職員のほか、契約職員(嘱託)、派遣スタッフなどがあります。派遣の場合、雇用主は学校ではなく派遣会社になる点に注意しましょう。まずは「どの設置主体を目指すのか」を決めることが、対策の出発点になります。
専任職員は狭き門?正社員採用の実態
学校事務は人気が高く、安定した専任職員(正社員・公務員)の採用枠は限られています。そのため、採用倍率が高くなりやすいのが実態です。倍率は年度や機関によって大きく異なるため一概には言えませんが、「応募すればすぐ正社員」という職種ではないと理解しておきましょう。
ただし、20代未経験だからチャンスがない、というわけではありません。若手を採用したい職場もあり、事務経験や基本的なPCスキルを備えていれば十分に土俵に立てます。大切なのは、専任にこだわりすぎて動けなくなるのではなく、次に紹介する現実的なステップで経験を積むことです。
20代未経験から学校事務・大学事務になる現実的なステップ

未経験からいきなり専任職員を狙うより、段階を踏むほうが現実的です。
1. まず契約職員・派遣で実務経験を積む
学校・大学では、契約職員や派遣スタッフの募集が比較的多くあります。まずはこうした形で学校事務の実務を経験し、仕事の流れや職場の雰囲気をつかむのが入りやすいルートです。派遣なら、派遣会社に登録して学校・大学の求人を紹介してもらえます。
2. 実績を評価され、専任職員を目指す
契約・派遣で働きぶりが評価されると、専任職員登用の道が開ける場合があります。ただし登用は保証されたものではないため、並行して他校の専任採用選考にも挑む姿勢が大切です。
3. 公務員・国立大学法人を志望するなら試験対策
公立学校を志望するなら地方公務員採用試験、国立大学を志望するなら国立大学法人等職員採用試験の対策が必要です。募集要項で日程・要件を確認し、計画的に準備しましょう。簿記や基本的なPCスキルは、どのルートでも役立ちます。
学校事務・大学事務の求人の探し方
学校事務・大学事務の求人は、目指す設置主体によって探し方を使い分けるのが効率的です。
- 総合転職サイトで、「学校事務」「大学事務」のキーワードや事務職の職種で絞り込む
- 派遣会社に登録し、学校・大学の求人を紹介してもらう
- 公立・国立を志望する場合は、自治体や国立大学法人の採用ページ・試験情報を確認する
- 働きたい学校・大学が決まっているなら、その採用情報を直接チェックする
未経験からは、まず「未経験可」「契約・派遣」の求人で間口を広げるのがおすすめです。事務職全般で、どの求人サイトやエージェントが20代未経験に向いているかという選び方の総論は、以下の記事も参考にしてください。
学校事務・大学事務が向いている人・向いていない人
ここまでを踏まえると、学校事務・大学事務は次のような人に向いています。
- 丁寧で正確な事務作業をコツコツ続けられる人
- 教職員や学生と落ち着いて対応できる人
- 安定した環境で長く働きたい人
一方、短期間で成果や高年収を求める人、変化やスピード感のある仕事を好む人、公立での数年ごとの異動を負担に感じる人には、ギャップが生じやすい面があります。自分の働き方の希望と照らし合わせて検討しましょう。
よくある質問
Q. 20代未経験でも学校事務・大学事務になれますか?
なれる可能性は十分あります。まず契約職員や派遣で実務経験を積み、専任職員登用や他校の採用選考を目指すのが現実的です。若手を採用したい職場もあり、基本的なPCスキルや事務経験があると有利です。
Q. 公立と私立・大学で採用はどう違いますか?
公立学校(小中高)は地方公務員採用試験に合格する必要があり、身分は地方公務員です。私立学校・私立大学は学校法人が独自に採用し、公務員ではありません。国立大学は国立大学法人等職員採用試験のルートが中心です。
Q. 学校事務は公務員ですか?
公立学校の学校事務職員は地方公務員にあたります。一方、私立学校・私立大学の職員は学校法人に雇用され、公務員ではありません。目指す設置主体によって身分が変わります。
Q. 派遣・契約から正社員(専任職員)になれますか?
契約・派遣で実績を評価され、専任職員登用につながる場合があります。ただし登用は保証されていないため、並行して専任採用の選考にも挑戦しておくと安心です。
まとめ
学校事務・大学事務は、公立・私立・国立大学法人で採用ルートと身分が異なり、専任職員(正社員)は倍率の高い狭き門です。それでも、20代未経験から契約・派遣で実務経験を積み、専任を目指す現実的なルートがあります。
まずは目指す設置主体を決め、求人サイトや派遣会社、公務員・国立大学法人の試験情報を使い分けて、自分に合った入り方を探してみてください。段階を踏めば、人気の学校事務・大学事務への道は十分に開けます。