天職みつかーる
更新日:2026/07/22

60代女性の仕事探し|シニアでも働きやすいおすすめの求人と採用されるコツ

60代女性の仕事探し|シニアでも働きやすいおすすめの求人と採用されるコツ

この記事の要約

60代を迎えた女性が仕事を探すとき、「この年齢で採用されるのか」「何の仕事ならできるのか」という不安がつきまといます。しかし、体力的な負担が少なく、女性ならではの経験を活かせる仕事はあります。

本記事では、60代・60歳以上の女性が働きやすいおすすめの職種、扶養など収入面の注意点、そして採用に近づくための応募・面接のコツと求人の探し方を解説します。

60代女性の仕事探しの悩み

テーブルでノートを見ながら考え事をする60代女性

子育てが一段落し、あるいは定年を迎えたパートナーとの生活を考え始め、「もう一度働きたい」と考える60代の女性もいるでしょう。一方で、いざ求人を探し始めると、年齢を理由に書類選考で断られてしまう、応募できる仕事が見つからないと感じることもあります。

専業主婦の期間が長くブランクがある方は、「今さら働けるのか」と一歩を踏み出せずにいるかもしれません。体力的に若い頃のようなフルタイム勤務は難しく、家庭やパートナーの世話との両立も気がかりです。年金だけでは心もとなく、少しでも収入を得たいという思いと、無理なく働きたいという願いのあいだで揺れている方もいるでしょう。

こうした悩みは、60代で働きたいと考える女性が抱えることもあるでしょう。大切なのは、自分に合った職種と働き方を知り、年齢を強みに変える視点を持つことです。なお、男女を問わない60代全般の仕事探しの全体像(職種の総覧や年金との兼ね合い、探し方の基本)は、以下の記事で整理しています。

参考記事:60代の仕事探しガイド|シニアでも無理なく働ける職種と転職のコツ

60代女性でも働ける?就業の現実

「60代の女性を採用する会社なんてあるのか」と不安に思うかもしれませんが、実際には多くの女性が働き続けています。内閣府「令和7年版高齢社会白書」によると、令和6年(2024年)の就業率は60〜64歳の女性で65.0%、65〜69歳の女性でも44.7%に達しています。65歳以上の就業者数・就業率はここ数年上昇傾向が続いており、働くシニア女性は珍しい存在ではありません。

ただし、雇用形態には現実的な傾向があります。同白書では、女性の非正規(パート・アルバイト・契約社員など)の割合が60〜64歳で7割強、65〜69歳では8割前後と、年齢が上がるほど非正規中心になることが示されています。つまり、60代女性の場合、正社員での採用は狭き門である一方、パートや契約社員としての働き口は見つけやすいということです。

働くことで得られるものは収入だけではありません。定期的に外出して人と接することは、生活のハリや健康の維持につながります。家計を少し支えながら社会とのつながりを保てることは、セカンドライフの充実に直結します。まずは「正社員でなくてもよい」と考え方を切り替えることが、無理なく働き始める第一歩になります。

60代女性におすすめの職種

ここでは、体力的な負担が比較的軽く、60代女性が活躍しやすい職種を紹介します。いずれもパートや短時間勤務の募集が見つかりやすく、長年の家事や仕事で培った経験を強みに変えられる仕事です。

事務・受付・コールセンター

一般事務や受付、コールセンターは、デスクワークが中心で体力的な負担が軽い職種です。電話応対や来客対応では、丁寧な言葉遣いや落ち着いた対応が求められるため、社会人経験や人生経験のある60代女性が評価されやすい傾向があります。パソコンでの入力業務がある場合もありますが、基本的な操作ができれば対応できる求人も多くあります。

もしあなたが長年、家庭や地域で人との調整役を担ってきたなら、その気配りやコミュニケーション力は受付・電話対応でそのまま強みになります。

家事代行・家政婦

掃除・料理・洗濯・買い物といった家事を代行する仕事は、主婦として積み重ねてきた経験がそのまま活かせる代表的な職種です。利用者宅を訪問して家事を行うため、自分の得意な家事を選んで働ける求人もあります。人の暮らしを支えるやりがいを感じやすく、感謝されることも多い仕事です。

軽作業・清掃・調理補助

倉庫内でのピッキングや検品、オフィスビル・商業施設の清掃、飲食店や施設の調理補助などは、特別な資格がなくても始めやすい職種です。作業手順がわかりやすく、短時間シフトの求人も見つかりやすいため、自分のペースで働きたい方に向いています。ただし立ち仕事や体を動かす作業が中心なので、体力面と相談して選ぶことが大切です。

販売・接客・レジ

スーパーのレジや品出し、ドラッグストアや小売店の販売など、接客業もシニア女性が多く活躍している分野です。日中の時間帯は主婦層やシニア層が中心の職場も多く、同年代の仲間と働きやすい環境があります。買い物や家計管理で身につけた生活者の視点は、商品提案や接客で役立ちます。

未経験から始める際の注意点

紹介した職種の多くは、その仕事自体が未経験でも始められます。とはいえ、応募前に押さえておきたい注意点があります。

まず、体力を過信して重労働の求人に応募すると、ミスマッチを起こしやすくなります。求人票では「立ち仕事の有無」「勤務時間・シフトの融通」「1日の作業量」を事前に確認し、無理のない範囲かを見極めましょう。不安がある場合は、まず週2〜3日や短時間の求人から始め、慣れてから日数を増やす方法もあります。

次に、正社員にこだわりすぎないことも大切です。前述のとおり60代女性の正社員採用は限られており、正社員求人だけに絞ると選択肢が大きく狭まります。まずはパートや契約社員として働き始め、職場で信頼を得てから雇用形態の相談をするほうが、就業への近道になる場合があります。ブランクがある方も、「専業主婦として家計管理や段取りを担ってきた経験」は立派な強みですので、卑下する必要はありません。

無理なく働く女性の働き方

明るい部屋で花瓶に花を活けながら微笑む60代女性

パートで働く場合、収入によっては税金や社会保険の負担が変わる「年収の壁」を意識する方もいるでしょう。壁には大きく分けて、社会保険の扶養に関わるものと、税の扶養に関わるものがあります。

社会保険では、いわゆる「106万円の壁」と「130万円の壁」が知られています。ただし制度は見直しが進んでおり、106万円の賃金要件は2026年10月に撤廃される予定で、その後は週の所定労働時間が20時間以上かどうかが加入の目安になる方向です。130万円の壁についても、2026年4月から労働契約の内容にもとづいて扶養かどうかを判断する方式に変わり、一時的に超えても扶養にとどまりやすくなる緩和がなされています。税の面では、配偶者控除などの対象となる収入の基準が2025年度の税制改正で見直されています。

これらの基準や施行時期は変わる可能性があるため、実際に働き方を決める際は、日本年金機構・国税庁・厚生労働省の公式情報や勤務先で最新の内容を確認してください。家庭や介護との両立を重視するなら、時短勤務や週数日の勤務を選び、収入と生活のバランスをとる働き方が現実的です。

ワンポイント

「扶養内で働きたい」のか「壁を気にせず働きたい」のかを先に決めておくと、応募する求人の勤務時間を絞り込みやすくなります。

採用されるコツ

同じ求人に応募しても、伝え方次第で採用の可能性は変わります。60代女性が好印象を与え、採用に近づくためのコツを紹介します。

まず志望動機は、「家から近いから」で止めないことが大切です。採用担当者は「なぜこの職場か」「採用したらどう貢献してくれるか」を知りたがっています。「近所で長く通えるうえ、これまでの接客経験を活かして丁寧な対応がしたい」というように、通いやすさに加えて自分が提供できることを一言添えると説得力が増します。

面接では、清潔感のある年相応の服装を心がけましょう。高価な服である必要はなく、しわのない清潔な装いと落ち着いた身だしなみが好印象につながります。また、採用側がシニア世代に対して気にするのは「年下の上司や若いスタッフとうまくやれるか」という点です。面接では「これまでのやり方に固執せず、新しい職場のルールを素直に学びたい」という姿勢を伝えると、懸念を和らげられます。

履歴書では、ブランク(専業主婦期間)を空白として引け目に感じるのではなく、家事や家計管理、地域活動で培った段取り力・責任感として前向きに書きましょう。職場選びの段階でも、「シニア歓迎」「年齢不問」と明記された求人や、スタッフの平均年齢が高い職場を狙うと、採用される可能性が高まります。

女性向け求人の探し方

自分に合った仕事を効率よく見つけるには、探し方のチャネルを使い分けることが大切です。60代女性に向いた主な探し方を紹介します。

シニア・中高年に特化した求人サイトは、最初から「年齢不問」「シニア歓迎」の求人を集めているため、年齢で弾かれにくいのが利点です。たとえば人材大手マイナビが運営する「マイナビミドルシニア」は、40〜60代向けの求人を扱い、主婦・主夫層向けの働きやすい案件も掲載しています。自分のペースで幅広く探したい方に向いています。登録は無料なので、まずどのような求人があるかを見てみるとよいでしょう。

対面で相談しながら探したい方には、ハローワークが向いています。ハローワークには55歳以上の再就職を支援する「生涯現役支援窓口(シニア応援コーナー)」が設けられている場合があり、職業相談や地域密着の求人紹介を受けられます。また、フルタイムではなく自分のペースで軽い仕事をしたい方には、シルバー人材センターという選択肢もあります。原則60歳以上が会員となり、地域の軽易な仕事を請け負う仕組みで、就業を通じた社会参加を目的とした方に向いています。

よくある質問

Q. 60代・60歳以上でも正社員として働けますか?

不可能ではありませんが、統計上は60代女性の多くがパート・契約社員などの非正規で働いており、正社員採用は限られています。まずはパートや契約から始め、職場で信頼を得てから雇用形態を相談する進め方が現実的です。

Q. 専業主婦が長く、ブランクがあっても採用されますか?

家事代行・受付・軽作業など、ブランクの有無より人柄や意欲を重視する職種は多くあります。家計管理や段取りといった主婦経験を強みとして伝えれば、採用に近づけます。

Q. 扶養の範囲内で働きたいのですが、いくらまで大丈夫ですか?

社会保険と税でそれぞれ基準が異なり、2026年にかけて制度の見直しも進んでいます。金額や施行時期は変わる可能性があるため、日本年金機構・国税庁・厚生労働省の公式情報や勤務先で最新の基準を確認することをおすすめします。

まとめ

60代女性の仕事探しは、年齢の壁やブランクへの不安があるものの、事務・受付・家事代行・軽作業・接客など、女性ならではの経験を活かせる職種はあります。正社員にこだわらずパートや短時間勤務から始め、扶養など収入面の基準を確認しながら、無理のない働き方を選ぶことが長く働くコツです。

志望動機に貢献できることを一言添え、清潔感と協調性を伝えれば、採用はぐっと近づきます。まずはマイナビミドルシニアなどのシニア向け求人サイトで気になる求人を探すか、ハローワークのシニア窓口に相談してみてください。応募したい求人を1件見つけるところから、次の一歩が始まります。

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