天職みつかーる
更新日:2026/08/20

英語を活かす仕事15選!未経験から挑戦できる職種と転職のコツ

英語を活かす仕事15選!未経験から挑戦できる職種と転職のコツ

この記事の要約

英語を活かす仕事は、ホテル・観光などの接客系から英語事務、海外営業、講師・通訳まで幅広くあり、必要な英語レベルも職種ごとに大きく違います。ネイティブ級の英語力がなくても、今のレベルに合う入り口を選べば未経験から挑戦できます。

本記事では、英語を活かす仕事15選を「日常会話レベルで挑戦できる仕事」「英語事務系」「英語×専門スキル」「英語そのものが仕事になる職種」の4つのグループに分けて紹介し、未経験から転職するコツとTOEICの目安を解説します。

英語を活かす仕事の選び方

留学や独学で英語を学んできたのに、今の仕事では使う場面がない。いざ求人を探すと、ネイティブ級を求める専門職か英会話講師ばかりが目についてしまい、自分のレベルでどの求人に応募してよいのか分からなくなる。英語を活かしたいと考えたとき、こうした迷いを感じることもあるでしょう。

実際の採用の現場は、ネイティブ級を前提にしているわけではありません。TOEICを運営するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022」によると、採用時にTOEICのスコアを要件・参考にしている、または今後そうする可能性がある企業は73.6%にのぼります。一方で、異動・配属時に期待されるスコアの平均は技術部門で560点、営業部門で580点、海外部門で705点と、部門によって求められる水準は段階的です。つまり、英語を使う仕事の多くは中級レベルから現実的な選択肢になります。

だからこそ、選び方の軸を先に決めることが大切です。押さえるのは次の3つです。

  • 今の英語レベルに合う職種から入る
    • 期待されるスコアは部門・職種で段階的に上がるため、背伸びせずレベル相応の入り口を選ぶ
  • 英語が「主役」の仕事か「道具」の仕事かを決める
    • 講師や通訳のように英語自体が商品になる仕事と、事務や営業のように英語を道具として使う仕事では、求められる水準も入りやすさも異なる
  • 未経験可否を確認する
    • 同じ職種名でも、未経験を採用して育てる求人と実務経験が前提の求人がある

この3つで整理すると、英語を活かす仕事15選は次の4つのグループに分かれます。

グループ仕事
日常会話レベルで挑戦できる仕事ホテル・観光スタッフ、空港グランドスタッフ、インバウンド対応の販売・接客、英語対応カスタマーサポート
読み書き中心の英語事務系の仕事英文事務、貿易事務、外資系企業のアシスタント、英語対応の営業事務
英語×専門で市場価値を上げる仕事海外営業、商社の営業職、ブリッジSE・外資系IT、外資系コンサルタント・金融専門職
英語そのものを仕事にする職種英語講師・英会話講師、英語コーチング、翻訳者・通訳者

前半の2グループは未経験からの入り口が広く、後半の2グループは実務経験や高い英語力を土台にステップアップしていく位置づけです。グループ名はこのあとの見出しにそのまま対応しているので、上から順に読んでも、自分のレベルに近いグループから読んでも構いません。

日常会話レベルで挑戦できる仕事

カフェで外国人客と笑顔で話す日本人スタッフ

最初のグループは、日常会話レベルの英語と接客の意欲があれば未経験から挑戦しやすい仕事です。

このグループの追い風になっているのがインバウンド需要です。日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2025年の年間訪日外客数は約4,268万人(推計値)で前年比15.8%増となり、年間の過去最多を更新しました。外国人客に対応できる人材は、観光・接客の現場で広く求められています。

ホテル・観光スタッフ

ホテルのフロントや観光施設のスタッフは、チェックイン対応や道案内、問い合わせ対応で英語を使います。決まった場面でのやり取りが中心のため、接客の定型表現から覚えていけば、日常会話レベルでも実務を回しやすい仕事です。求人は学歴・資格を問わないものがあり、接客経験があれば未経験の業界でも評価されやすい領域です。

空港グランドスタッフ

空港でチェックインや搭乗案内を担う仕事です。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)は、空港グランドスタッフについて「入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない」とし、外国人旅客への応対が多いため英語をはじめとする外国語の資格を持っていると就職時に有利だとしています。同サイトの調査では、入職前の訓練期間を「特に必要ない」とする回答が32.0%、「1ヶ月超〜6ヶ月以下」が34.0%を占めており、入社後の研修で育てる前提の職種だと読み取れます。早朝・夜間を含むシフト勤務が基本のため、生活リズムが合うかは応募前に確認しておきましょう。

インバウンド対応の販売・接客

免税店や百貨店、観光地の店舗で外国人客に接客する仕事です。商品説明や会計、免税手続きの案内など、使う英語は場面がはっきりしているため、実践のなかで上達しやすい環境といえます。もしあなたに接客のアルバイト経験しかなくても、外国人のお客様に対応した経験があれば、それ自体が「英語を使って働いた実績」として職務経歴に書けます。

英語対応カスタマーサポート

外資系企業や海外にユーザーを持つサービスで、メール・チャット・電話での問い合わせに英語で対応する仕事です。メールやチャットが中心の職場なら、話すことに自信がなくても読み書きの力から入れます。在宅勤務の求人が見つかることもあり、働く場所の自由度を重視する場合の選択肢にもなります。

読み書き中心の英語事務系の仕事

オフィスワークの土台の上に英語を乗せる「英語事務」の層は、事務スキル×中級レベルの英語で未経験から狙える現実的な入り口です。派手さはありませんが、日常的に英語へ触れる環境を確保しやすいグループです。

英文事務

海外とのメール・電話対応、英語の資料作成、社内文書の翻訳などを担う職種です。仕事の骨格は一般事務と共通しているため、事務経験がある人はそのまま土台を活かせます。読み書きが中心の職場と電話応対が多い職場で負荷が変わる点は、求人ごとに確認が必要です。

貿易事務

輸出入に関わる書類の作成と手続きを担う職種です。英語は主に定型的な書類の読み書きで使うため、会話力より正確な事務処理が評価の中心になります。書式が決まっている分、実務のなかで英語に慣れていきやすい仕事です。

外資系企業のアシスタント

外資系企業のオフィスで、会議調整や来客対応、社内文書のやり取りを英語で行う職種です。社内公用語が英語の職場では、その場で聞いて返す応対力が問われるため、同じ事務系でも読み書き中心の貿易事務とは求められる力が異なります。

英語対応の営業事務

営業担当のサポート業務に、海外取引先とのメールや電話が加わる職種です。英語の使用頻度は職場によって週に数通のメールから毎日のやり取りまで幅があるため、応募前に実際の使用場面を確認しておくとミスマッチを防げます。

このように、同じ英語事務でも英語を読み書きで使うのか応対でも使うのかは職種と職場で大きく変わります。4つの職種の仕事内容の違いやTOEICの目安、求人票の見極め方まで踏み込んで検討するなら、以下の記事が英語事務を掘り下げています。

参考記事:英語を活かせる正社員求人|英語事務の職種とTOEIC・探し方

英語×専門で市場価値を上げる仕事

英語単体よりも、営業・IT・金融といった専門スキルに英語を掛け合わせるほうが、任される仕事の幅と年収は広がりやすくなります。このグループは、すでに何らかの実務経験がある人が英語を上乗せして市場価値を高める、中期のキャリア戦略として読んでください。

海外営業

海外の取引先との商談や現地代理店の管理を担う、英語×営業の代表的な職種です。大手転職エージェントのJACリクルートメントの職種解説によると、海外営業の求人ではほぼすべてで営業経験が求められる一方、海外営業そのものが未経験でも国内での営業実績があれば対象となるケースが多いとされています。海外クライアントとの交渉経験や貿易業務の経験も、代替として評価される要素に挙げられています。

つまり、この職種で最初に評価されるのは英語力ではなく営業力です。商談の組み立て、顧客との関係構築、数字の管理といった国内営業で培った力はそのまま通用し、扱う商材の知識が英語力より重視される場面もあります。もしあなたに国内営業の経験があるなら、英語は完璧に仕上げてから挑むものではなく、働きながら磨く前提で英語を後から乗せる形が現実的です。同解説では英語力の目安としてTOEIC800点以上が挙げられていますが、650点以上が日常会話レベルの目安ともされており、基準は企業や商材によって幅があります。

商社の営業職

総合商社・専門商社の営業は、海外の仕入先や販売先との調整で英語を使う仕事です。語学力に加えて、複数の関係者の利害を調整する力が求められます。若手のうちから海外案件に関わる機会があり、営業経験と英語を掛け合わせて挑戦する定番のルートといえます。

ブリッジSE・外資系IT

開発現場と海外拠点の橋渡しを担うブリッジSEや外資系IT企業の職種は、技術力と英語力の両方を活かせる仕事です。仕様調整や海外エンジニアとのやり取りで英語を使い、エンジニア経験がある人が英語を伸ばして目指しやすい進路です。

外資系コンサルタント・金融専門職

外資系のコンサルティングファームや金融機関は、高い専門性と高度な英語力の両方が求められる分、報酬水準も高い傾向がある領域です。実務経験と実績が前提になるため、未経験からの直接の入り口ではなく、専門分野で経験を積んだ先の目標として位置づけるのが現実的です。

英語そのものを仕事にする職種

英語自体が商品になる仕事は、英語力の水準がそのまま報酬と信頼に直結します。中級レベルの段階なら、まず英語を道具として使う職種で実務経験を積むほうが現実的で、このグループは英語力に相応の裏づけがある人向けの選択肢です。

英語講師・英会話講師

英会話教室や子ども向け教室、オンラインレッスンなどで英語を教える仕事です。教える対象は子どもから社会人まで幅があり、教室によっては未経験の採用も行われています。英語力に加えて、相手のレベルに合わせて説明を組み立てる力が評価されます。

英語コーチング

英語を教えるのではなく、受講者の学習計画を設計し、日々の進捗を管理して伴走する仕事です。自分自身が英語を習得した経験がそのまま武器になるため、学習者としての試行錯誤を言語化できる人に向いています。教室の外からは見えにくい、比較的新しい職種です。

翻訳者・通訳者

文章を訳す翻訳と、話し言葉を訳す通訳は、英語が主役の仕事の代表格です。job tagによると、翻訳者の平均年収は673.2万円、通訳者は583.3万円です(いずれも令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成した値)。ただし通訳者は、社内通訳者を除けば仕事があるときだけ現場で業務を行う働き方が一般的で、報酬は1日単位で支払われることが多く、実績や能力による幅が大きい世界です。

未経験からのハードルは高めです。翻訳者の学歴は大卒が80.8%を占め、業界では契約書やマニュアルを訳す産業翻訳の仕事が大半とされるため、英語力に加えて特定分野の専門知識が求められます。通訳者も、入職前に3年を超える訓練が必要と考える就業者が一定数おり、長期の積み上げを前提に目指す職種です。

翻訳や通訳ほどの水準にはまだ届かないものの、英語そのものに関わる仕事がしたいという段階なら、教える側の仕事のほうが入り口は広めです。英会話教室の求人の探し方や雇用形態ごとの働き方の違いは、以下の記事で確認できます。

参考記事:英語講師・英会話講師の求人の探し方!未経験から挑戦できる教室と働き方

在宅・女性のキャリアでの活かし方

英語を活かす仕事は、働く場所や働き方の面でも選択肢を広げてくれます。翻訳、英語対応カスタマーサポート、IT系の職種では在宅勤務やフルリモートの正社員求人があり、通勤に縛られずに英語を使う環境をつくれます。ただし在宅の英語求人では、海外拠点とのやり取りが時差の関係で朝や夜に寄ることがある点、正社員か業務委託かという雇用形態の違いは、応募前に確認しておきたいところです。

女性のキャリアという観点では、英語力はTOEICのスコアや資格という形で客観的に示せるため、離職期間を挟んでも職務経歴と併せて提示しやすいスキルです。本記事で挙げた職種のうち、接客・事務・講師系は勤務時間の選択肢が比較的広く、ライフイベントの前後で働き方を調整しながら英語を使い続ける道をつくりやすいグループといえます。

未経験で英語職に転職するコツ

相談室で書類を挟んで話す二人の人物

未経験からの転職は、応募先の選び方と経歴の見せ方で結果が変わります。ここでは4つのコツを順に解説します。

レベルに合った入り口から段階を踏む

英語力が伸びてから転職しようと考えると、いつまでも動けなくなります。日常会話レベルなら接客・観光系、読み書きに自信があるなら英語事務系というように、今のレベルで入れる職種からまず英語を使う環境に身を置き、実務のなかで水準を上げていく順序が現実的です。実務で英語を使った経験そのものが、次の転職での評価材料になります。

TOEICを応募の目安まで整える

スコアは合否を決める万能の基準ではありませんが、書類段階で英語力を示せる分かりやすい材料です。IIBCの調査で企業が期待するスコアの平均は、営業部門で580点、海外部門で705点、新入社員に対しては550点(2019年度データ)とされています。狙うグループに応じて、まずは500点台後半、専門と掛け合わせる職種を狙うなら700点前後を目標にすると、応募できる求人の幅が広がります。基準は企業ごとに異なるため、求人票の応募資格欄との突き合わせは忘れずに行ってください。

これまでの経験に英語を乗せて語る

面接で評価されるのは「英語ができること」ではなく「英語で何ができるか」です。接客経験があるならインバウンド対応、事務経験があるなら英語事務、営業経験があるなら海外営業というように、これまでの職務経歴の延長線上に英語を乗せる形で志望動機を組み立てると、未経験でも仕事の再現性を示せます。職務経歴の棚卸しを先に済ませ、自分の経験と英語の接点を探してみてください。

求人票の英語要件を確認する

「英語を活かせる」と書かれた求人でも、実際の使用頻度は月に数回という職場から毎日使う職場まで幅があります。英語を使う環境に身を置くこと自体が転職の目的なら、面接で「英語を使うのはどんな場面で、どのくらいの頻度ですか」と確認しておきましょう。ここを曖昧にしたまま入社すると、英語を使わない日々に戻ってしまいます。

レベルに合った入り口から実務経験を積んだ先には、専門分野と英語を掛け合わせてより高い年収帯を狙う道筋もあります。その段階で求められるTOEICの水準や職種の選択肢は、以下の記事で解説しています。

参考記事:英語を使う仕事で高収入を狙うには?年収1000万も目指せる職種と必要なTOEICスコア

英語求人の探し方とエージェント

英語系の求人は、応募資格の書き方が「TOEIC700点以上」のようなスコア指定から「海外拠点との英文メール対応」のような業務内容ベースまでまちまちで、独力の検索だけでは自分のレベルに合う求人を見極めにくいのが実情です。英語の使用場面や頻度まで確認しながら探すなら、転職エージェントを併用するのが効率的です。

リクルートエージェントは、転職サイトには掲載されない非公開求人を扱い、キャリアアドバイザーが希望やスキルに沿った求人を紹介する大手総合型のサービスです。職務経歴書などの提出書類の添削、面接力向上セミナーを含む面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供、年収交渉や入社日の調整まで支援の範囲に入ります。対応する職種は営業職や事務系、英語を活かせる仕事まで幅広く、利用は無料です。

未経験から英語職を探す場合は、面談で「英語を使う頻度の希望」と「今のTOEICスコア」を最初に伝えると、レベルに合う求人に絞った提案を受けやすくなります。英語要件のない求人も並べて比較できるため、英語にこだわりすぎて選択肢を狭める事態も防げます。

よくある質問

Q. 英語が話せるだけで就職できる職業はありますか?

英語力そのものを採用条件の中心にする仕事は、英語講師や通訳など一部に限られます。多くの職種では英語と業務スキルの組み合わせで評価されるため、話せることを活かすなら、接客と組み合わせられるホテル・観光スタッフやインバウンド対応の販売・接客が入り口になりやすい仕事です。

Q. 英語を活かす仕事はTOEIC何点から狙えますか?

職種のグループによって目安が変わります。IIBCの「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2022」では、企業が異動・配属時に期待するスコアの平均は技術部門560点・営業部門580点・海外部門705点とされています。応募基準は企業ごとに幅があるため、目安に届いていなくても求人票の応募資格欄を確認してみてください。

Q. 英語を使う意外な仕事はありますか?

本記事で挙げた15の仕事のなかでは、学習計画の設計と進捗管理で受講者に伴走する英語コーチングや、メール・チャットで対応する英語カスタマーサポートのように、教室やオフィスの外からは見えにくい仕事があります。教える・訳す以外にも、英語の使い道は広がっています。

Q. 英語を活かす仕事は未経験でも正社員になれますか?

職種によります。ホテル・観光や空港グランドスタッフなどの接客系と英語事務系には未経験可の求人があり、job tagも空港グランドスタッフについて入職に特別な学歴や資格は必要ないとしています。一方で、通訳・翻訳や外資系の専門職は、実務経験や高い英語力が前提になりやすい職種です。

まとめ

英語を活かす仕事を選ぶうえで押さえておきたいのは、次の3点です。

  • 15の仕事は4つのグループに整理できる
    • 日常会話レベルで挑戦できる接客・観光系、読み書き中心の英語事務系、専門スキルと掛け合わせる職種、英語そのものが仕事になる職種
  • 選び方の軸は「レベル・主役か道具か・未経験可否」
    • 企業が期待するスコアは部門ごとに段階的で、ネイティブ級でなくても入り口はある
  • 未経験からは、経験に英語を乗せる形で狙う
    • 接客ならインバウンド対応、事務なら英語事務、営業なら海外営業と、職務経歴の延長線上で選ぶ

次の一歩として、今のTOEICスコアとこれまでの職務経歴の2つを書き出してみてください。どのグループから狙うかはこの2つでほぼ決まり、エージェントの面談でもそのまま希望条件として伝えられます。英語を使う環境に入ってしまえば、レベルは実務のなかで上げていけます。

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